明瀬諒介 堂々の2戦連続二塁打に「練習の結果」 登場曲はミスチルの名バラード
六回無死、先頭の明瀬が二塁打を放つ=撮影・小田岳史
■練習試合 味全3ー12日本ハム(2月24日、Enagicスタジアム名護)
新庄監督も賛辞 「いい振りをしている」
注目度が急上昇している。日本ハムの明瀬諒介内野手(19)が24日、台湾・味全との練習試合(沖縄・名護)に途中出場し、強烈な二塁打を放った。
前日23日の楽天戦(同)でも二塁打をマークしており、対外試合で2試合連続の長打を記録。高卒2年目ながら鋭いスイングでポテンシャルを示し、新庄剛志監督(53)は「いい振りをしている。思い切りがいい」と賛辞を送った。
第1打席で豪快なフルスイング
ミスチルの名曲に背中を押されて打席に入った未来の大砲は、迷わずフルスイングした。
六回の先頭で迎えた第1打席。「特に何も考えんと打ちました」と難しいことは頭から排除し、無心で白球を捉えた。打球は相手三塁手のグラブをはじき、左翼へと転がる間に二塁を陥れた。
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日々の努力が結実
国頭でキャンプを張る2軍メンバーながら、指揮官の意向で2戦連続、1軍の対外試合に参加した。この日の2、3打席目は快音を響かせられなかったが、首脳陣に残したインパクトは十分だった。
自信を深めた若き主砲候補は「しっかりバッティング練習をしているので、その結果だと思います」と胸を張った。
キャンプ中も恒例の夜間練習を継続
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練習の虫だ。普段から寮のある鎌ケ谷で昼夜を問わずバットを振り込み、今キャンプでも連日、夜間練習に汗を流している。
「(自主練習では)バッティングに力を入れています。キャンプではご飯に行く日以外は毎日、やっています」。武器の打力をとことん磨き上げ、レギュラーの座を奪いにいくつもりだ。
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「くるみ」で打席へ ミスチル好きは両親の影響
登場曲に使用したのは、Mr.Childrenの「くるみ」。2005年世代の明瀬が生まれる前の、2004年発売のシングルだが「両親がたぶん好きで、 小さい時に車で流れていたので、それでですね」と出会いのきっかけを明かした。
ボーカルの桜井和寿が、切ないメロディを感情込めて歌い上げる名バラード。「ミスチルが好きで、リラックスできるかなと思ったので」と選曲の理由を説明した。今季、1軍デビューを果たした際には、エスコンフィールドでも「くるみ」を流す予定。「1軍に呼ばれたらですけど、(登場曲に)使います。また呼んでもらえるように頑張ります」と力を込めた。
将来性豊かな19歳 今季を飛躍の年に!
今後、オープン戦で再び出場のチャンスが回ってくる可能性もある。
「きょうみたいに自分らしいスイングができたら良いなと思います」。まだ19歳だが、プロの世界に年齢は関係ない。〝明瀬といえばミスチル〟が定着するほど、エスコンの打席に立ってみせる。
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