【一問一答】稲葉監督 2軍キャンプ総括 「みんなが引っ張られる」と賞賛したルーキーは
2軍キャンプを総括した稲葉2軍監督
日本ハム2軍が25日、沖縄・国頭で1日から開催してきた春季キャンプを打ち上げた。稲葉篤紀2軍監督(52)は約1カ月の〝修行期間〟を振り返り、未来を担う若い選手たちの成長に目を細めた。一問一答は以下の通り。
―2軍キャンプが終了した。この1カ月間を振り返って
「選手が自主トレから、どういうことをやってきたのかを1カ月間、見させていただきました。選手たちは個々の課題をしっかり明確にして、このキャンプもそれに取り組んで、精力的にしっかり動いているなというキャンプになったと思います」
―「一(いち)を大事に」というテーマを掲げていることについては
「みんなに意識していただきましたし、キャンプって途中、ちょっと疲れる時もあるんですけど、そういう時でもしっかりコーチの方たちが声をかけてくれたり、みんなで声を出し合って過ごせたので、『一を大事に』というのをみんなが意識してやってくれたんじゃないかなと思います」
―キャンプの収穫は
「昨年から見ていて、選手個々のレベルが少しずつ上がってきたのかなというふうに感じます。このキャンプで一気に成長するというわけではなく、毎日の積み重ねだと思いますので、みんなが少しずつ成長に向かっているなと感じました」
―アピールが目立った選手は
「みんなそれぞれ、アピールというよりは個々のレベルアップ、また1軍に呼ばれるように必死になってやっていました。まあ、明瀬選手が明るくなったなというところですかね(笑)。あとは達選手も非常に表情も明るくなりましたし、人と会話する、そういう選手になりましたし。きょうは最後に締めのあいさつをしてもらいましたけど、すごい立派なあいさつで、ともに成長しているなと感じました」
2月24日の練習試合・味全戦。六回に先頭で二塁打を放った明瀬
―ルーキーたちはどうだったか
「初めてのキャンプで、たぶん本人たちもワクワクしながら迎えたキャンプだと思いますけど、朝の生活であったり、毎日、野球をやるということが高校時代はなかったのかなという中で、1カ月けがなく過ごせたのは一つ良かったんじゃないかなと思います」
―今季はどんな1年にしたいか
「とにかく1軍で活躍できる選手を一人でも育てていきたいので、そういう意味でもキャンプは終わりますけど、まだまだ鎌ケ谷に戻って、成長しなければいけない部分はたくさんある。そこに向かってやっていきたいと思います」
―明瀬が明るくなったということだが、1軍を経験して人間的な変化が出てきているのか
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「それもありますし、あとは2年目ということで後輩も入ってきましたし、少しずつ会話のキャッチボールができるようになってきましたので、ともに成長しているなと感じますけど」
―3月から2軍戦が始まる。柴田はまず野手で起用するか
「そうですね、はい。ピッチャーとしては4月の中旬、終わりぐらいを(実戦出場の)めどにしていますけど、バッターとしては試合に出ながら立てる打席に立っていくというところでやっていこうと思っています」
2月15日の紅白戦。三回1死一塁、中飛に倒れるも豪快なスイングを見せた柴田
―基本は指名打者か
「そうですね、はい。当分。まだ野手(守備)も全くやっていないですし、DHで考えています」
―実戦でインパクトのある打席を見せた。想像を超える部分があったか
「すごく考えているので、なんとなく打席に立っていたり、なんとなく感覚で、というわけではなくて、しっかり自分の感想を言葉にできる。そのへんはすごいなと思っています。楽しみですね。たぶん経験を積んでいけば、打席にたくさん立っていけば、そういう(プロの球への)対応能力もあるのかなと感じますので、経験ですよ、これからは」
―コミュニケーションスキルの高い選手は、1軍で活躍できる可能性も高いか
「難しいですね。連係だと思いますし、野手は特に、内野を守る選手は声の連係が大事ですし、声を出せというのはすごく難しいと思いますけど、野球に必要な声の出し方を覚えていければいいなと思います。そういう意味では山県選手はどのポジションを守っていても、各ポジションに指示を送ったり、先輩後輩に関係なく、そういう声が出ていますので、こっち(国頭)にいる時でも、ほかの選手が引っ張られる。細川選手と山県選手が内野にいると、有園選手であったり、みんながそこに引っ張られていく。(山県は)そういうものを持っているなと感じました」
―ルーキーながら頼もしい
「うん。普通だったらね、ちょっと遠慮しがちなんですけど、自分からどんどん声を出してやっていましたので、すごい内野が締まるんだろうなと感じました」
2月9日の紅白戦、好守でアピールした山県
―中島の存在はどうだったか
「タク(中島)も自分の立場を分かりながら、でもここで本当に一生懸命やってくれて、すごいありがたかったですね。後輩にもいろんなことを教えていましたし、いてくれて助かるというのはおかしいですけど、いい手本がいて良かったなと思います」
―育成選手の印象は
「育成になった悔しさというか、はい上がってやるという思いは、みんな持っていますので、育成は特にアピールというか、どんどん結果を残さないと。こういう時期にでもボス(新庄監督)に1軍に呼んでもらえるような選手にならないといけないと思いますので、そういう思いでやっていますし、こちらもしっかり後押ししていこうと思って、声がけはしています。北浦なんかも頑張っていますしね、なんとかもう一度、1軍の舞台でと声をかけながらやっています」
―柴田は実戦の前にライブBP(実戦形式の打撃練習)での登板を入れるか
「そうですね、そういうことも考えています」
―最初は1イニングか
「イニングというよりも、しっかり球数を決めてやっていくと思います」