ファイターズ
2025/02/25 20:30

《ハム番24時》2月25日


 沖縄・国頭の2軍キャンプを締めくくる手締めのあいさつ。稲葉監督が担当に指名したのは、高卒4年目の達だった。まだ20歳の右腕に〝大役〟を任せたのには理由がある。

 「達も4年目ということで、一つチームを代表して話をすることも良い経験かなと思ったので。少しずつ、人前でしゃべるということを勉強する時期なのかなと。たぶん嫌がっていると思いますけど、勉強だと思ってやってもらっています」。将来を見据えた指揮官からの親心だった。

 選手、スタッフらでつくられた大きな円陣の中央に立った達は、まるでプレッシャーなど感じていないかのように、堂々と話し始めた。関係者への感謝を述べ、キャンプを振り返り、今季への意気込みを表明。最後は「よーお」と声を張り、一丁締めを促した。

 流ちょうなあいさつに、稲葉監督も「いやいや、もう立派ですよ。きのう、(あいさつを任せることを)言ったんですけど、たぶん何を言おうかなーってすごい考えたと思う。感謝の言葉も出ていましたし、素晴らしかったと思います」と賛辞を送っていた。

 メジャーでの活躍を将来の目標に掲げる。今キャンプは中盤に2軍降格となり、悔しい思いもしたが、まだ先は長い。すでに気持ちを切り替え、この日は手締め前にブルペンで投球練習を行い、「すごく良い感じですよ」と笑みがこぼれていた。稲葉監督の下で成長を続ける達が次に1軍のマウンドに上がった時、どんな姿を見せてくれるか楽しみだ。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい