木戸柊摩 悔しさ胸にスタメン返り咲き狙う「意識して勝負パスを出していきたい」
前節の熊本戦でベンチ外となったMF木戸(右)は、巻き返しに燃えている=撮影・宮西雄太郎
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月26日、熊本・大津町運動公園球技場
北海道コンサドーレ札幌は26日、2次キャンプ地の熊本・大津町で全体練習を行った。J1昇格を狙う今季は、まさかの開幕2連敗スタート。前節でベンチ外となったMF木戸柊摩(22)は、スタメン返り咲きとチームの巻き返しを目指し、静かに闘志を燃やしている。
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下馬評通りには勝ち進めない。沼や魔境と称されるJ2特有の難しさを今、これでもかと味わっている。
ロングミーティングで修正ポイントを確認
クラブはこの日の全体練習前に30分を超えるミーティングを実施。木戸は「前回の試合映像を見て、絶対に直さないといけないポイントなどを確認した。この状況を変えたい。気を引き締め直して、目の色変えてやっていかないと」と危機感を言葉にした。
大卒1年目の今季は、大分との開幕戦にボランチで先発出場。栄えある開幕スタメンの座を勝ち取ったが、2節の熊本戦ではベンチメンバーから外れた。ケガやコンディション不良の影響はなく、シンプルに1週間のチーム内競争に敗れたことを認める。
練習では軽やかな動きで好調をアピールしたMF木戸(手前中央)
前節熊本戦はベンチ外「悔しかったけど次へ」
「1戦目に大分に0ー2で負けてしまって、チームとしても個人としても悔しい結果になってしまった。今は競争が激しいので毎週メンバーが入れ替わるし、自分の立ち位置はどんどん変わる。今回はメンバーに入れるチャンスがあると思う。熊本戦でメンバーに入れなかったのは悔しかったけど、ネガティブにならず次に向かっている」
連敗の要因分析「まだ1点も取れていないこと」
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2戦合計5失点の守備に話題が集まる中で、木戸はあえて「失点が重なってしまうのはあるけど、やっぱり攻撃。まだ1点も取れてないことが大きく結果に関わっている」と、連敗の要因を分析する。
「大分戦も熊本戦もチャンスにつながるキーパスが少なかった。自分は中盤ですけど、攻撃に行く回数が多いので意識を変えていかないと。ミスしても全員で取り返せばいいので、どんどんチャレンジしたい。中盤でもトップ下でも、意識して勝負パスを出していきたい。そこが持ち味なので」
練習の合間にMF田中克(中央)と笑顔で話すMF木戸(右)
同世代・大卒ルーキーの活躍に複雑な思い
同世代の活躍に大きな刺激を受けている。札幌は大分戦では有働に、熊本戦では半代と渡辺の大卒ルーキー3選手に得点を許した。学生時代から名を知る男たちの活躍を見た木戸の胸には、複雑な感情が渦巻いていた。
「同世代の誰が試合に出ているとか誰が得点を決めたっていうのは、やっぱり気になる。自分も早く得点を獲りたいと思っている。ずっと得点やアシストという結果にフォーカスしているので。本当に悔しいけど焦っても仕方ない。自分のやるべきことをやりつつ、どの大卒にも負けないように頑張りたい」
全体練習後に居残りでMF原(左)、MF近藤(右)と体の使い方を研究したMF木戸
ホーム開幕戦へ向け「手ぶらでは帰れない」
アウェー3連戦を終えれば、いよいよホーム開幕戦を迎える。背番号31は泥くさく、どん欲に勝ち点3を奪いに行く覚悟だ。「サポーターの声援が近くにある札幌ドームでプレーするのが楽しみ。今はまだ勝ち点0なので、山口に勝ってホームに向かいます」。手ぶらでは帰れない。白星を引っさげて、ファンの待つ故郷に戻る。
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