高校野球
2025/03/06 12:00 NEW

【10年前の忘れもの】⑤札幌大の新監督・佐藤真一(59)選抜甲子園出場の東海大札幌高へ必勝エール

3月1日付で札幌大の監督に就任した元プロ野球選手の佐藤真一さん=撮影・西川薫

2024年春に総合コーチとなり札6優勝に貢献

 2015年の準優勝以来10年ぶりに選抜高校野球に出場する東海大札幌高にOBが必勝エールを送る企画「10年前の忘れもの」第5回は、3月1日付で札幌大の監督に就任した元プロ野球選手の佐藤真一さん(59)。昨春に札幌大の総合コーチに就任すると、秋のリーグ戦で35季ぶりの優勝と、38年ぶりの明治神宮野球大会出場に貢献した。今春、同大初の〝外様〟監督として、札幌学生野球1部リーグ開幕戦でタクトを振るう。(学年は当時、敬称略)

明治神宮大会で母校の試合観戦し矢吹投手絶賛

2024年11月明治神宮野球大会、札幌大の上原監督(左)と佐藤総合コーチ

 

 明治神宮大会では、札幌大は1回戦で天理大に惜敗。翌日に行われた高校の部2回戦の母校・東海大札幌高-広島商業戦を現地で観戦した。「ショートの子は動きが良かったし、ピッチャーは2人とも思った以上ですね」。特に大会中に最速を更新した背番号7の左腕・矢吹太寛投手(2年)に関して「ちょっと名を上げましたね。プロも、もしかしたら左だから、かかるかもしれない。良い戦いしてほしいよね」。現役引退後も長年、NPBでコーチやスカウトとして磨き抜かれた確かな眼力で、母校の勝利に期待を込めた。

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 自身は3年間で甲子園には届かなかったが、東海大を経て社会人の拓殖銀行で1992年のバルセロナ五輪銅メダル。27歳でダイエー入り。ヤクルトでは2001年に日本一を経験したが「それはもう思いが違いますよね」と青春の全てが詰まった高校3年間が脳裏に色濃く残っている。2年の6月に頭部にボールが当たって頭蓋骨陥没骨折と脳挫傷の大けがを負ったが、脅威の回復力で8月には練習に復帰。3年時にはエースで4番としてチームの中心選手として活躍した。一番の思い出は「やっぱり負けた試合でしょうね。駒大岩見沢に負けた試合です」。当時の駒大岩見沢は、センバツ甲子園初出場でいきなり8強入り。春夏連続で道大会準決勝で敗退した。

1992年12月21日、福岡ダイエーホークス新入団選手発表会での佐藤真一(後列右)

 

校名変更に複雑な心境「東海大四」への強い思い入れ

 プロ入りしてからも「やっぱり野球界で後輩がやっているのはうれしいよね」と、母校の明るい話題に元気をもらった。ただ「名前に東海大札幌って書いているのと、大四ってあるのでは、思っている以上に違うとは思いますね。これ、多分OBはみんな思ってるんじゃないですか」と、校名変更に複雑な思いがあることも明かした。

札6開幕戦では北海道文教大の高橋監督と同級生対決

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