近藤友喜 凡事徹底で連敗阻止へ「ベースの部分で解決できることがたくさんある」
攻守のキーマンMF近藤(手前左)がチームを今季初勝利へ導く=撮影・宮西雄太郎
■3月1日、熊本・大津町運動公園球技場
北海道コンサドーレ札幌のMF近藤友喜(23)が1日、2次キャンプ地の熊本・大津町で、翌日に控える山口戦へ向けて調整した。J1昇格を狙う札幌は開幕からまさかの2連敗を喫し、ロケットスタートに失敗した。敵地3連戦を負けっぱなしでは終われない。攻守のキーマンが躍動し、シーズンの潮目を変える。
連敗阻止へ指揮官が声張り上げた
連敗阻止へ、練習は熱を帯びる。岩政監督は試合前日に、就任以来もっとも大きな声を張り上げて選手たちに活を入れた。繰り広げられた異例の光景に、近藤は「うまくいってないから、ああいう声が出る。やれてない自分たちに問題がある。もう1回気を引き締めて、やれたらと思います」と緊迫感を漂わせた。
山口戦を目前に選手たちへ熱血指導した岩政監督(中央)
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大分戦は0ー2、熊本戦は0ー3で敗戦。少しの見せ場を作りながらも、結果的には完敗だった。課題ばかりが浮かび上がった開幕2試合を振り返り「やりたいことはいろいろあるけど点を取れてない。失点も多く、改善しないといけないことがたくさんある」と、責任を背負い込んだ。
「大分や熊本の方が全体的な運動量もあったと思う」
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悪循環を断ち切るための特効薬は存在しない。だからこそ泥くさく、勝利への活路を見出すつもりだ。「球際だったり根本的ところ。走れてないとか、切り替えが緩くなってしまっていることもあった。大分や熊本の方が全体的な運動量もあったと思う。そういうベースの部分で解決できることがたくさんある」と凡事徹底を心掛ける。

豊富な運動量が武器 チャンスメーク狙う
1つのゴールで流れは変わると信じて、タフな任務を遂行する。豊富な運動量を武器とする近藤は「それが自分の仕事」と、山口戦でも守備と攻撃の上下動を繰り返し、数多くのチャンスメークを狙う。
「大分戦では前半のビッグチャンスで入れられなかった。ああいうのが1個入るだけで展開は全然違う。熊本戦も前半は押し込めていたので、チャンスで決めきることが課題」と産みの苦しみを乗り越えるため、何度でも好機を演出する。
「近藤をもう少し楽にプレーさせたい」
愚直に仕事と向き合う背番号33へ、指揮官は大きな信頼を寄せる。「1節もチャンスをつくってくれて、2節もバーに当てたり良い活躍をしてくれている。左で起こっているような攻撃の躍動感を右でもつくるために、近藤をもう少し楽にプレーさせたい」と、真価発揮へ策を講じている。
今季初勝利へ練習から気迫がみなぎるMF近藤(中央)
相手のサイドバックには能力高い選手が揃っている「楽しみ」
負けが込んでも、モチベーションは失われていない。札幌の昇格を願い残留を決めた男は「コンディションは悪くない。相手のサイドバックには能力の高い選手が揃っている。試合がすごく楽しみ」と腕をぶす。サイドを切り裂くドリブラーが、待望のゴールを呼ぶ。
全体練習を終えてチームメートと談笑するMF近藤(右から2人目)
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