《大海の部屋》vol.2 連載手記4年目に突入! 人見知りキャラはもう卒業!? 大切な仲間たちについて大いに語る
名護の海をバックにチームメートとの交流についてつづった伊藤=撮影・松本奈央
4年目を迎えた人気シリーズ 通常バージョンは今年1回目!
日本ハム・伊藤大海投手(27)の連載手記『大海の部屋』は、4年目に突入します。プロ5年目のシーズンを迎えた鹿部町出身の道産子右腕が、今年もプライベートの素顔を開放します。今回は春季キャンプ中に初開催された『北海道会』の全貌など、チームメートとの交流についてつづった。
まずはファンに感謝
プロ2年目のシーズンから連載手記を始めて、今年で4年目ですか。時がたつのは、あっという間ですね。ここまで続けられたのは、応援してくれるファンの皆さんのおかげです。ありがとうございます。

押しも押されもせぬエースに成長
今年、28歳を迎える年になり、中堅と呼ばれる年齢になりました。チームの雰囲気もいいですし、先輩もいい人が多い。とてもプレーしやすい環境だと思います。
僕もいい意味で慣れてきたというか、なじんできた感じがあります。周りのチームメートと話す機会も増えましたし、もう人見知りはないです(笑)

チームの雰囲気づくりに尽力する頼れる選手会長
選手会長の(松本)剛さんが、一体感のあるチームづくりをしてくれているのが大きいと思います。野手はもちろん、ピッチャーにもホテルの食事会場で話しかけてくれたりする。ピッチャーとあまり話す時間がないからと、僕らが座っているテーブルに来てくれます。
試合にずっと出続けてくれる人がそういうことをしてくれると、気持ち的にも楽だと思いますし、すごく助かっています。負担になっていないといいですけど。
2月11日、春季キャンプ終了後に行われた野球教室で笑顔を見せる伊藤(左)と松本剛
北海道会で〝キング・オブ・田舎〟の称号を得たのは―
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沖縄・名護での先乗り合同自主トレ期間中には、ついに(伏見)寅威さんとご飯に行けました。お昼にハンバーガーを食べに行きました。そろそろ行きましょうよ、きょう行く? みたいな軽いノリで。誰かもう1人くらい、いいよとなって、ロッカーが近かった(金村)尚真も誘いました。
その後、キャンプ中には寅威さんの呼びかけで、道産子選手が集まる『北海道会』が行われました。楽しかったですし、ちょっと福(田)さんと松浦が北海道出身か怪しいという話になりましたけど。誰が一番、田舎から来たかという話になり、駅ないのやばくない?と(佐呂間町出身の)玉井さんが〝キング・オブ・田舎〟の称号を得ました。
2月18日の春季キャンプ、笑顔で言葉を交わす伊藤(右)と伏見
記念すべき第1回はすべて寅威プロデュース
今回は寅威さんがセッティングも(費用も)全持ちしてくれました。寅威サマサマです。僕からは恐れ多くて(LINE)グループはつくれない。それは「上が動かないといけない」という母校・駒大苫小牧高校の教えです(笑)
集合写真の〝北海道ポーズ〟は、寅威さんがみんなで写真を撮る時に何かないかなって調べてくれました。北海道ポーズ知ってる? って、こういうのあるんだよっていう流れです。さすがキャッチャーだなと思いました。準備力というか、すごいなって。
春季キャンプ中の紅白戦などで〝北海道ポーズ〟を披露した伏見
実は物知りな中継ぎ左腕
普段、食事に行くのは(河野)竜生、(金村)尚真が多いですね。(現役ドラフトで広島に移籍した鈴木)健矢がいたら、その4人になるんですけど。
野球の話もしますし、特に竜生は物知りなので、何の話をしても深くいける。タフですし、動いている時間帯がいつも一緒。サプリを飲んでいる時間も一緒だし、細かいですね。自分のマイルールをずっと守っています。

今季の開幕投手はイジられキャラ!?
尚真はしゃべる方ではありますけど、そんな深い話はしないです。アイツはイジられキャラというか、イジられにきています。イジるところしかない。(山崎)福也さんには、相手にされていなくても一方的にグイグイ行く。いつか福也さんがブチ切れないかなと思っています(笑)。本当、面白くて、見てて飽きないです。
尚真の武器はコントロール。キャッチボールもすごいですね。めっちゃキレイで、うらやましい。今まで見たキャッチボールでトップクラスです。
2月7日の春季キャンプ、ブルペンでの投球を終えた金村(右)と言葉を交わす伊藤
さあ、充実のキャンプを経て照準はシーズンへ
今年の春季キャンプはオンオフをしっかり切り替えて、充実の1カ月を送れました。投げることは好きなんですけど、ブルペンの球数を抑えても、満足度があった。なんとなくの一球は投げないようにしましたし、体もすごくいい状態です。
「台湾シリーズ」で今季初登板に臨めたことも、いい思い出になりました。今年も「愉しむ」気持ちを忘れず、投げていきます。
