《ハム番24時》3月3日

「台湾シリーズ」の盛り上がりに驚かされた。初日は2万7066人、2日目は2万6879人のファンが台北ドームに詰めかけた。街中にもスタンドにも、万波、清宮、野村、伊藤らのユニホームを着た人がずらり。音楽に合わせて踊る独特の応援は、新庄監督や選手たちを魅了した。
新庄監督の人気は台湾でもずば抜けていた。2日に開催された、ファンと握手や2ショット撮影を行うイベントでは、登場前から会場がアイドルコンサートのような熱気に包まれ、姿を見せると悲鳴のような大歓声が起こっていた。中には、阪神時代のユニホームを着ている人も。指揮官は「意外と新庄監督人気があるよといううわさを聞いていたんですけど、ここまでペンライトを振ってもらえたの生まれて初めてじゃないかな。もう来年から台湾に住もうかな(笑)。住みたいくらい」と感激していた。
一方で、台湾の人気者も大活躍だった。試合を盛り上げた台湾チアリーダーの中でひときわ目を引いたのが、日本でも抜群の知名度を誇るチュンチュン。日本ハムの小村社長兼オーナー代行と記念撮影を行うなど、積極的に日台の架け橋となり「日本ハムの選手たちに来てもらって楽しかった。また日本に行きたいです」と目を輝かせていた。
選手たちに声を聞いても、台湾の印象はすこぶる良かった。社会人時代にも一度、来台していた斎藤は、当時食べた「卵チャーハン」が忘れられず、今回も再訪。「きのう(1日に)行けました。杉さん(杉浦)と裏方さんと。日本人向けの小籠包のお店なんですけど、7年前に食べた時に卵チャーハンがおいしかったので写真に撮っていて。調べてもう一回、行ってきました。変わらずおいしかったです。卵チャーハン大好きです」と笑顔で教えてくれた。
記者も「萬波」のタピオカミルクティーを堪能し、最終日には弾丸で九份を観光するなど、仕事の合間にすっかり台湾を満喫した。どこに行っても会う人が友好的で、街中でGoogleマップとにらめっこしながら右往左往していると、優しい現地人が声をかけてくれることが何度もあった。八角や臭豆腐の臭いは強烈だったが、いつかまた戻って来たい。
