ファイターズ
2025/03/06 00:25

クビ覚悟していた育成・松岡洸希が154キロ圧巻3人斬りで猛アピール 火が付いたミレニアム同期会

試合終了後、チームメートとハイタッチを交わして引き揚げる松岡(左)=撮影・桜田史宏

■オープン戦 西武2-3日本ハム(3月5日、エスコンフィールド北海道)

 日本ハム育成の松岡洸希投手(24)が5日、エスコンフィールド北海道で行われたオープン戦の西武戦に登板し、圧巻の投球を披露した。自己最速を1キロ更新する154キロをマーク。古巣の打線に付け入る隙を与えず、打者3人を完璧にねじ伏せた。

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九回のマウンドで古巣に自己最速

 1点リードの九回。セーブシチュエーションで本拠地のマウンドに上がった背番号168が、強烈なインパクトを残した。先頭は外崎。「最速です。野球人生の」と振り返った154キロ直球で追い込み、146キロのフォークで空振り三振を奪った。「それ(フォーク)も自己最速です。出たことないです」と自ら驚くパフォーマンスだった。

 後続2人は1球ずつで料理。球威、キレ、マウンドさばきを含め、急成長した姿を見せつけた。加藤投手コーチも「文句なしですね。いいアピールをしてくれていると思います。キャンプから気合も入っていたのでね。そういうのはすごいマウンドで見て取れる」と絶賛した。

育成として再契約するも結果残せず

 2022年オフに初めて導入された現役ドラフトで西武から加入。当時から潜在能力、将来性を高く評価されていた。だが、23年は2軍でも結果を残せず、1軍登板ゼロにとどまった。24年は育成として再契約もイースタン18試合に登板し、防御率4.31。厳しい未来も覚悟した。

 「正直、去年で誰が見てもクビだったと思う。その中で球団が必要としてくれて残してくれたと思っている。その気持ちに対して、なんとか球団に恩返ししていければなと思って過ごしています」。九死に一生を得て、なりふり構わず、腕を振る決意を固めていた。

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