【一問一答】山崎福也 夢の3番で内野安打 ネクストで見た清宮のアーチに感動「すげーなって」
三回2死、遊撃への内野安打で出塁する山崎=撮影・桜田史宏
■オープン戦 西武2-3日本ハム(3月6日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの山崎福也投手(32)がDHで先発出場した。高校時代からの夢だった3番に座り、2打席目で遊撃への内野安打をマーク。本職ではない打者で、抜群のセンスを見せつけた。一問一答は以下の通り。
―DHで出た感想は
「1本打てて良かったです」
―高校時代から、ファイターズの3番を打つのが夢だったと聞いた。実際に3番で出ることを聞いた時はどう思ったか
「本当に小さい頃から父親の影響もあってファイターズファンで、試合もずっと見ていました。それで高校生の時ですかね、高校野球の雑誌か何かのインタビューで、将来の夢はという欄があって。その時もファイターズファンだったので、当時はバッティングが本当に好きで、ホームランバッターではなかったので、アベレージ系のバッティングをしていたので、3番バッターというのを書いた記憶がありまして。本当に(夢が)かないましたね。新庄監督ならではというか、本当に感謝の気持ちで今はいっぱいです」
日本ハムのスタメンを表示する電光掲示板
―DHは、きょう監督から言われたのか
「きょうではなくて、何日か前には言われていまして。監督が周りの方には言っていなかったのは分かっていたので、僕も一応、黙ってはいたんですけど、という流れです」
―聞いた時の心境は
「びっくりもしましたし、すごいなというのも正直、思いました。なかなかできないことでもあるので、本当に貴重な経験。思いっきり楽しみました」
―1、2打席目は与座と対戦。どういう対策で臨んだか
「対策はあんまり考えていなくて、無心で入ったというのが正直な気持ち。初球を見逃した時は『速っ』って思ったのが正直な気持ちでした。クイックというのもあって、ちょっと差し込まれたなという感覚もあって、案の定、次の球でショートゴロだったので、ちょっとタイミングを取るのが遅いのかなという感じはありました」
―それでもチャンスで点を取った(一回無死一、三塁で遊撃への併殺打)
「本当に、前のバッターが塁に出てくれたおかげですね」
一回無死一、三塁、遊撃への併殺打で先制の走者をかえした山崎(左)を迎える新庄監督
―ベンチでもバットを持って次の打席のことを考えているように見えた
「そこまで考えていないんですけど、もう少しタイミングを早く取ろうかなぐらいの感覚でいました。でも次(2打席目)はランナーがいなかったので、幸太郎がホームランを打った次だったので、逆にちょうどタイミングが合ったなと」
―第2打席はどこが修正できたか
「タイミングを少し早く取ろうかなぐらいの感覚でバッターボックスに入ったんですけど、確かインコースにも来なかったので、なんとかきれいに回ったというか。そういういい感覚があったので、それがうまくハマってくれたかなと思います」
―1本出た感想は
「うれしい気持ちでいっぱいですし、やっぱり使ってもらっている以上は、なんとしても塁に出たいという気持ちはあった。結果はヒットでしたけど、なんでもいいから塁に出たいという気持ちはあったので、きょうは良かったです」
―打者としての手応えは
「いやー、どうなんですかね。1本出たことは自信にもなりますし、でもやっぱりまだまだたくさんいろんなピッチャーがいるので、たくさん球を見ていきたい。いろんな投手の特徴だったり、球質を見たい気持ちはあります」
三回2死、遊撃への内野安打で出塁する山崎
―シーズンに向けての気持ちは
「どうなんですかね。きょうまでの予定しか僕も聞いていないので、皆さんの方が詳しいと思うんですけど、ちゃんと言われた通りに、期待に応えられるように、僕は準備するだけなので。しっかりと日々、楽しみながら過ごしていきます」
―(三回の第2打席は)直前で清宮が本塁打。触発されたか
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「なかったですね。全くなくて、あのネクストサークルで、ああいうホームランを見たのがプロ野球に入って初めてだった。すげーなっていう感動と、なんかかっこ良く見えましたね、幸太郎が。なので、僕も打ちたいなっていうのはなかったです。シンプルにすごいなと思いました」
三回2死、ソロ本塁打を放った清宮(左)を迎える山崎
―ファンになったような
「そんな感じでした。きょうはそんな感じで1日を過ごしていたので。野手の気持ちというか。みんな、守備にしてもバッティングにしても、一ファンじゃないですけど、こんなふうに守っているんだとか、こんなふうに打つんだっていうのは、きょう感じました」
―自身にとってバッティングとは
「バッティングとは…難しいですね。そんなことを言えるあれじゃないですけど、僕は小さい頃からバッティングが好きだったので、本当に楽しむスポーツだと、バッティングに関しては思っていました」
―バッターボックスから見るエスコンの景色はどうだったか
「いやもう、最高な景色でした。オールスターの時もでしたけど、それぞれの球場で違うので、いくつかの球場では何回か立ったんですけど、やっぱりエスコンは新しいですし、ホーム球場でもあるので、最高の景色でした」
―監督からは、いつ言われたか
「結構、前ですよ。キャンプの中頃には、どこかで(打席に)立とうかという話はしていたんですけど、最初はキャンプの終わりらへんに、暖かいところ、名護で打っておく? みたいな話はしていたんですけど。そこは予定が合わなかったのか分からないですけど、エスコンに帰ったら立とうかみたいな感じで言われていて、結構、早い段階でこの西武戦で立つことは決まっていましたね」
三回2死、遊撃への内野安打で出塁し、笑顔の山崎
―監督から、なぜ打者として使うか話はあったか
「いや、詳しくは僕にはなくて。やっちゃう?みたいな感じで(笑)。本当にそのぐらいの感じで監督に言ってもらって、僕もそのようなノリで、良いんですか!みたいな感じでは話していました。僕も(監督が山崎の打者としての良い部分を話す)ニュースを見て、そんな感じで思ってくれているんだというのは思っていますね」
―1、2週間前に言われたか
「いつだっけな。結構、準備はしていたので、1週間前には言われていました。台湾にみんなが行って、鎌ケ谷にいる時には言われていたような気がします」
―3番というところまでか
「打順は(エスコンに)帰って来てからの練習日ですね。何番、打ちたい?って言われて、いや、何番でも監督にお任せしますと言って、3番いっちゃう?みたいな感じでした。そんなノリでした」
―高校時代にアンケートで書いたのか
「雑誌の取材か何かで、本当に当時、父親の影響でファイターズをずっと応援していて、小笠原選手が3番を打っていて、小笠原さんが好きだったので、だから3番って書いたんだと思います。3年生の時ですかね。それを監督が見てくれていたんだと思って、びっくりしました。それをプロの舞台でやってくれるのは、いろんな奇跡が重なってファイターズに入れたというのもあるんですけど、感動しましたね」
三回2死、遊撃への内野安打で出塁し、ガッツポーズの山崎=撮影・岩崎勝
―疲れなかったか
「きょう、変な疲れを感じました。下半身も、ベースランニングしたので。意外とちょっとした疲労はあります」
―3番が決まって、練習中にソワソワしたりは
「それは意外となくて、マジでいくのかなみたいな、ソワソワというか、本当にいくのかなという感じではずっといました」
―ピッチャーとしてのヒットと、打者としてのヒットは違うか
「そんなに変わらなかったですね。野手に混ざって頑張ろうぐらいの気持ちでいったので、そこまで気持ちに変化はなかったです」
―気楽な気持ちが好結果につながったか
「どうなんですかね。そこは分からないですけど、(遊撃への内野安打は)たまたま良いところに行ったので、良かったです」
―空振りがなかった。なぜ当てられるのか
「分からないです。全然そこに関しては分からなくて、何もあんまり考えていないんですよね、バッティングに関しては」
三回2死、内野安打で出塁した山崎がベンチでチームメートに迎えられる=撮影・岩崎勝
―(3打席目に対戦した)羽田は左で150キロを超えていたが
「速かったですね。なんでなんですかね。僕も分からないです」
―打球は遊撃方向に
「ショートでしたね。もうちょっと引っ張りたい気持ちもあるんですけど、そこはちょっと練習します(笑)」
―初球の155キロは
「びっくりしました。でも球が速くてすごい圧力のある球というのは聞いていたので、とりあえず振ってみようと思って入りました」
―投球翌日の不安は
「そっちの方が良いですね、僕は。そんなに準備しまくってバッターというより、きのう投げて、ほどよい疲れがあった方が、気持ち的にも良いのかなと、きょう思いました」
―(ヒットを記録した際の)ガッツポーズはやろうと決めていたか
「無意識です。いつも無意識です、そこは」