【プレーバック・コメント入り】J2第4節 札幌1-3千葉

■3月9日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
今季チーム1号ゴールも開幕4連敗
北海道コンサドーレ札幌は、ホーム開幕戦でジェフユナイテッド千葉と対戦し、1-3で敗れた。札幌はこれで開幕4連敗となった。
それまで3連勝中だった千葉に対し、札幌は試合序盤から激しく攻撃的に仕掛けていく。しかし、前半3分にGK菅野孝憲(40)がアーリークロスの対応で相手選手と交錯。頭部付近に足が入り、やむなく負傷退場した。代わってGK中野小次郎(26)が今季初出場でゴールマウスを守った。
すると同11分、高めに設定していたDFラインの裏を突かれて中央を抜け出され、その中野との1対1を決められて4試合連続の先制を許す。同32分には相手陣地から自陣左サイドに抜けるボールで突破され、ペナルティーエリア内のラストパスから逆サイドの相手MF椿に詰められた。
札幌の今季チーム1号が生まれたのは同38分。MF田中宏武(25)が左サイドからゴール前へクロスを送り、こぼれ球をMFスパチョーク(26)がゴール右上に流し込んだ。
後半は、より札幌が主導権を握って攻勢を強めるが、なかなか次のゴールが遠い。同1分に右サイドを突破したMF近藤友喜(23)のゴール前へのグラウンダークロスにFWアマドゥ・バカヨコ(29)が飛び込むも合わず。こぼれ球も拾って再びスパチョークがシュートを放ったが、ここはカバーに入った相手DFにクリアされた。
札幌はMF荒野拓馬(31)、FW金健熙(30)、中島大嘉(22)を投入し、さらに負傷退場したスパチョーク、DF家泉怜依(25)に代えてMF長谷川竜也(31)、今季初出場のMF宮澤裕樹(35)を入れたが、状況は変わらなかった。
すると後半アディショナルタイム2分、またもDFライン裏へのロングボールを入れられ、GK中野がペナルティーエリアを飛び出して対応したが、無情にも競り合ったボールは相手の元へ。無人のゴールへダメ押しの3点目を入れられた。
シュート本数は札幌の16に対し、千葉は9。コーナーキックの総数は札幌11千葉2と、それだけ札幌は攻め込んではいたが千葉の堅い守りに次の1点が入らなかった。
試合後、岩政大樹監督(43)は「非常に申し訳なく思っている。背後への1本のボールから3失点。非常に根深い問題だというように常々思っている。冷静に分析してチームが進んでいることを確かめながらやっていきたい」と現状を受け止めた。




■後半37分に3バック中央で今季初出場したMF宮澤裕樹(35)
「(家泉)怜依くんが(足が)つってしまったので、何とかゼロで抑えながら1点いきたかった。最後のシーンも僕と(GK中野)小次郎のコミュニケーション的には問題なかったけど、ピッチ(でボール)が止まるところで、ああいう形になってしまった。自分ももうちょっとカバーに行かないといけなかったり、自分が対応しても良かったかなと思いますけど、認識はお互いあっていたので、そこは改善していかないといけない部分」