【一問一答】福谷浩司 古巣対決で1回無失点も辛口自己評価「内容ゴミ」
古巣相手に1回無失点と粘投した福谷=撮影・松本奈央
■オープン戦 中日0-1日本ハム(3月9日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの福谷浩司投手(34)が五回に救援し、1回2安打無失点で切り抜けた。本拠地初登板で古巣との初対決。複雑な感情を抱いたマウンドで粘りを発揮したが、自己評価は厳しかった。試合後の一問一答は以下の通り。
【2000円おトクの年払いプランはコチラ】
―エスコン初登板。感想を
「5、6回投げたくらい疲れました」
―その理由は
「いろんな感情が出たり。普段通り投げているつもりでもいろんなことを考えてしまったな、ということがあったのですごく疲れました」
―エスコンの空気感はどうだったか
「エスコンを感じる前に古巣との(一戦)という方が勝ってしまったなと思いました。両チームとも温かく迎えていただいたので、そこはうれしかったです」
五回、2番手で登板した福谷=撮影・宮永春希
―試合前から投げにくい部分があると。投球にも少しは影響したか
「結果、内容は影響していないと思う。そういった気持ちがあったのは事実なので、忘れられない登板になったと思います」
―1回を無失点に抑えたが
「結果、ゼロで抑えられたのは良かったですけど、内容はゴミみたいなものなので、しっかり反省してまた頑張りたいと思います」
五回1死一塁、中日・宇佐見(左)に四球を許した福谷
―反省、課題は
「日に日に体調面だったり、フィジカル面は改善している部分があるんですけど、マウンド上でパフォーマンスを出す時に、かみ合ったり、かみ合わなかったり、その率がまだまだ悪かったり。そこは感じています。練習中のボール、ブルペンのボールは良くなってきている。高い確率で投げられるように、しっかりやっていきたい」
―開幕に向けてどう取り組んでいくか
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「もちろん、開幕はあるんですけど、自分がそこを確約されたとは思っていないですし、毎試合アピールのつもりで。きょうはあまり良くなかったので、次はしっかり、という気持ちで頑張ります」

―エスコンのファンにどんな姿を見てもらいたいか
「満塁でスリーボールになった時に、温かく拍手してもらったのは僕自身、人生初めての経験で。結果的になんとか抑えられたのですが、ファンの方の力があって抑えられたのかなと思っています。今度、いらぬ心配をかけないようにしたい」
―きょうはどんな一日に
「もう早く寝られそうです(笑)。だいぶ疲れましたね」
―きょうの登板が決まった時の気持ちは
「沖縄にいる時から、加藤コーチから、古巣との対戦では力むから投げさせないと。そういった気遣いでやっていただいたのですが、ここで来たので、何があったのかと(笑)。そう最初は思いましたけど、エスコンで投げられるということはうれしく思っていましたし、楽しみではありました」
五回1死一、二塁、中日・ブライトに左前打を許す福谷(左)
―中日のユニホームに対して投げるのは違和感があったか
「例えとして適切か分からないですけど、ライブBPをやっているような感じではありました。大島さんも昨年のキャンプ中、ライブBPで対戦しているので。そういったことも含めてちょっと不思議な感覚は正直、ありました」
―キャンプの延長のような感覚か
「もちろん自分もアピールする立場なので、しっかりしなきゃと思う部分もあります。ただ、鳴り物があるというのは、自分のプラスに働いたかなと思います」
五回1死満塁のピンチを併殺でしのいだ福谷(左から2人目)
―マウンドを降りる時に首を振っていたが
「さっき、内容がゴミと言いましたけど、まさにそれで。きょうは1回だけなので、これが3回、4回投げるのなら、これをどう修正しようとなるのですけど。1回で終わりとなった時に、すごく内容として良くなかったのは間違いない。自分の中で切り替えるために首を振ったというのはあります。だからもう、前を向いてやっています」
―ピンチでゲッツーを取るシーンが目立つ
「岡林の3―0になってからの2球は、変化球でカウントを取ってツーシームを打たせて、という理想的な投球ができているので。要所要所でできているのは間違いなくて。あとは率を高くして投げどころを間違えないように。それはこれから実践しながら、どんどん投げて、どんどん上げていけたら」
五回を無失点に抑え、ベンチに戻る福谷(左)