ファイターズ
伊藤大海 本拠地で3回5K エースが〝弟分〟の吉田輝星に贈った前向きな言葉

■オープン戦 中日0ー1日本ハム(3月9日、エスコンフィールド北海道)
これぞエースの投球! 六回に3番手で登板
日本ハムの伊藤大海投手(27)が六回から3番手で登板した。
3イニングを投げて無安打無失点の5奪三振と圧巻の投球を披露し「本拠地で投げられるのは幸せなこと。すごく雰囲気も良かったですし、しっかり投げられたところが良かったです」と、うなずいた。
登板機会を無駄にはしない 確かなテーマを持ってマウンドへ
今季2度目の実戦はリリーフ登板となったが、百戦錬磨のエースには関係ない。
この日のテーマは明確だった。新球・キックチェンジを試投するなど「途中(捕手の郡司)裕也を困らせることをしてしまいましたけど、持ち球に関してバリエーションをつくっているので、バッターによって、どういう反応か見たかった」

後半2イニングは同級生バッテリー
2イニング目の七回からは、前回登板に続いて郡司との〝同級生バッテリー〟が実現した。投球サインに伊藤が首を振り、お互い笑い合うシーンがあった。
試合後、その真相を尋ねられると「ただ、僕がワガママにいかせてもらった。最後、なかなか決まらずだったので、真っすぐのサインでそのままカットボールを投げました(笑)。最初、出たサインで打ち取れるような要求だった。信頼しています」と照れ笑い。カットボールに対する左打者の反応が見たかったと説明した。

プロ5年目の道産子右腕 今や若手のお手本
先発が内定しているソフトバンクとのホーム開幕戦(4月1日、エスコン)に向けて、調整は順調そのものだ。投手陣の柱を担う伊藤は、後輩たちにとって憧れの存在。アドバイスを求められるなど、多くの選手から慕われている。