《平川弘のCool Eye》あのくらいの突破は当然。裏を取られるのはポジショニングが悪いから

開幕から無得点の殻は破ったが

　千葉とのホーム開幕戦は１－３と完敗。１点取って開幕から無得点だった忌まわしいスタッツには封をしたが、開幕から４連敗。J１昇格を謳うチームの成績ではない。

　これまでノッキングしていたゲームの流れを、ＦＷバカヨコが前線でためをつくり周囲をうまく使うことで解消できるかどうかが千葉戦のポイントだった。確かにこれまでの３戦よりビルドアップ、攻撃の連動性はスムーズになってきた。３戦を終えて札幌のボール支配率はＪ２でトップだったらしい。崩せずにボールを持たされていただけの意味のないデータではあったが…。千葉戦のボールの運び、流れは良く、ゴールも取れた。それだけに開始早々の失点等、一発で裏を取られる守備の緩さが残念であった。

昨季は不完全燃焼だったバカヨコに覚醒の予感

　昨季、不完全燃焼だったバカヨコはチェイシングでイエローカードをもらう等やる気を見せた。周囲を使ううまさはあったが、自分がゴールへ向かうプレーはなかった。もう少し強引に突破する怖さを相手ＤＦに与えてほしかった。そうすればもっと相手ＤＦが引き付けられ味方がフリーになる。ＦＷスパチョークのゴールはバカヨコが競ったこぼれ球から生まれた。その意味では少し働いたとも言えるが、合格点はあげられないパフォーマンスであった。次節に期待したい。