柳川大晟 2軍戦で1回2奪三振の〝パーフェク投〟 中継ぎ争いに名乗り
2軍楽天戦で九回をパーフェクトに封じた柳川=撮影・工藤友揮
■春季教育リーグ 楽天2-0日本ハム(3月11日、鎌ケ谷スタジアム)
ラスト九回に圧巻の3人斬り
日本ハムの柳川大晟投手(21)が九回に登板。約1か月ぶりの実戦登板となったが、2奪三振を含む三者凡退で相手打線をシャットアウトした。
復活を印象付けて、その存在感を強くアピールした。
イヌワシ打線に付け入る隙を与えず
層の厚い日本ハムの中継ぎ陣に、また一人、若武者が名乗りを上げた。先頭打者をこの日最速の153キロストレートで空振り三振に切って取ると、次打者もフォークで空振りに取って2者連続三振。最後の打者も力強い直球で一ゴロに詰まらせて、楽天打線に付け入る隙を全く与えなかった。
「中継ぎになって1発目。(前回登板から)少し期間も空いたんですけど、ストライク先行と三振を取るというところができたのは良かったと思います」と16球で演じた〝パーフェク投〟を振り返った。

配置転換、そして体調不良からの復帰
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今季は先発ローテーション入りを目指していた。キャンプでも順調に調整を続け、2月16日の楽天戦では先発で2回無失点と結果も残していた。だが、先発要員が多いというチーム事情もあって、翌17日に中継ぎへの配置転換が告げられた。
そこから歯車が狂ってしまったのか、体調を崩してしまい、予定されていた同22日の登板を回避。2軍でコンディション調整を行うことになった。体調不良の影響で体重が5キロ近くも落ちたが、体の状態とともに体重も徐々に戻っていき、復帰登板での好投へとつなげてみせた。

激しいポジション争い
「自分の中で後ろが嫌だとか、全然そういう気持ちはなくて。言われたところでしっかり頑張ろうという感じです」と、先発への思いは一旦、封印して、リリーバーでチームに貢献していく覚悟を見せている。
役者揃いの中継ぎ陣の中に割って入るのは、決して容易なことではないが、「自分のピッチングのレベルをどんどん上げていって、それを継続していくだけ」。力強く意気込む柳川が、ライバルたちに真っ向勝負を挑んでいく。