コンサドーレ
児玉潤 苦境脱出へチーム一丸「出番が回ってきた時にベストパフォーマンスを出す」

■3月12日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌のGK児玉潤(27)が12日、札幌市内で行われた全体練習に参加した。前節の千葉戦では正守護神の菅野孝憲(40)が、相手選手との接触で負傷交代。次戦の出場は現実的に厳しい状況だ。連敗中のクラブを襲ったアクシデントを乗り越えるため、背番号17は静かに集中力を高めている。
キック繰り返し「錆びないように研いでいる」
一瞬のチャンスをつかむために、準備を怠らない。不足する実戦感覚を補うのは人一倍の練習量だ。この日の全体練習後も児玉は1人ピッチに残り、黙々とキックを繰り返した。
「そこが自分の武器なので、錆びないように研いでいる感じです。今年はまだ出場機会がない。自分にできることはスクランブルで出番が回ってきた時にベストパフォーマンスを出すこと。そのための準備を大切にしています」
新体制まさかの4連敗発進
最短でのJ1昇格を目指す札幌は、開幕から低空飛行が続いている。全試合で複数失点を喫し、岩政新体制はまさかの4連敗スタート。負傷者も相次ぐなど弱り目にたたり目の状況にある。
守備の要を担うGK陣は、熊本キャンプ期間中に高木が腰を痛めて離脱。前節で脳振とうを起こした菅野は最短で15日・秋田戦に出場可能だが、復帰まで段階的なプロセスを踏む必要があり、次節の出場は難しい。
高嶺主将が呼びかけ選手同士のミーティング
選手たちは一丸となり、シーズン序盤に訪れた難局を乗り越えようと、もがいている。この日の練習前には高嶺主将の呼びかけで、選手同士のミーティングを実施。経験豊富な宮澤や荒野ら多くの選手が、現状を打開するべく声を発した。