山県秀がエスコンの舞台目指して日々成長中「1軍で活躍して、もっと北海道を…」
鎌ケ谷で行われた教育リーグ2連戦に出場し、守備に就く山県=撮影・工藤友揮
エスコンの全体練習に初参加し刺激受けた
日本ハムのドラフト5位ルーキー山県秀内野手(22)が、さらなる成長を遂げるべく奮闘中だ。今月8日には本拠地・エスコンフィールド北海道での全体練習に初めて参加し、同日の中日戦(OP戦)では多くの刺激を体感。守備の名手が己の武器に磨きをかけて、1軍の舞台を目指す。
教育リーグの楽天戦で堅実な守備披露
山県は11日(対楽天)、12日(対DeNA)と、鎌ケ谷で行われた教育リーグ2連戦に参加。「9番・遊撃」で先発出場した11日は、2度の併殺完成を含む5度の守備機会をミスなくこなす堅実ぶり。「守備機会を無難にこなせてひとまず安心しました」と安堵の表情を浮かべた。一方、打撃では2打数無安打と、対外試合でノーヒットが続く結果となってしまった。「打席内容が自分の中ではあまり良くなく、自分らしさが出なかった。もう少し意図がある、意図が見えるような打席をこれからつくっていけたら」。

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この反省を生かすことができたのか、代走からの途中出場となった翌12日には、最初の打席で二塁手のグラブをはじく内野安打を放ち、待望の一本が生まれた。「自分の中でしっかりスイングをしていく。今は結果が出なくても、焦らずに自分のできることをやっていけたらいい」。走攻守の三拍子揃った名手を目指し、努力を積み重ねる。
オープン戦に出場した同期を見て「楽しそうだな、と」
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8日の全体練習参加後に行われた中日とのオープン戦には、大卒同期の浅利と山城が登板。高卒ルーキーの柴田もDHとして出場し、ひと足先にF戦士としての〝エスコンデビュー〟を果たした。その光景を眺めて「楽しそうだな、と。浅利も0で抑えましたし、山城も良いところを見せたかなと。(柴田)獅子もバットにしっかり当てて、すごく楽しそうだと思いました」。
遊撃手・水野の満塁弾に「やはり勝負どころで打つな」
そして同戦では、遊撃のポジションを争う上で最大のライバルとなる、水野の満塁ホームランを目の当たりにした。「1軍で1年間活躍する選手というのは、やはり勝負どころで打つな、と。ああいうところで打つための準備であったり、そういうところを勉強させていただいた」。山県にとって学びの大きな一戦となった。

ファンの期待ひしひし「もっと頑張らないと」
その試合前に行われたサイン会の際には「『エスコンで待っています』と、何人にも声をかけていただいて。そういう言葉を聞くと、もっと頑張らないとな、と思います」と、ファンからの期待の大きさを、直接肌で感じた。「エスコンでプレーできると思うと、すごくワクワクしていて。1軍で活躍していけるような選手になって、もっと北海道を盛り上げられたらいい」。キャンプ中の紅白戦では、新庄監督をうならせる好守備も披露した〝ガタシュー〟が、エスコンのダイヤモンド上に立つ日を目指し、己を鍛える。