杉浦「におわせ」新球パワーカーブで絶対守護神へ
函館でトークショーに出席 持ち玉カーブ改良し決め球に
日本ハム・杉浦稔大投手(29)が19日、函館市内で行われたトークショーに参加。現在、持ち球の一つであるカーブの改良に着手していることを明かした。120キロ台の“新球”パワーカーブを使いこなし、守護神の座を不動のものにする。
想定は120キロ前後「メッチャいい」
来シーズンに向けて、着々と準備を進めている。イベントに出席した杉浦が、持ち球のリニューアルに取り組んでいることを明かした。
「最近、カーブを改良して良い感じです。もしかしたら決め球にも使えるのかな、というくらいのカーブ。良いときは三振を取れるかもしれない」とニンマリだ。
今季、先発から抑えに配置転換。もともと6つの球種を投げていたが、投球スタイルは変わった。主に直球、スライダー、フォークで勝負。「初球カーブで取りにいって、ホームランされるのは一番悔いが残る。今年ほとんどカーブを投げられなくて、球種が減ってしまった」という。
改良した新カーブは、鋭く大きく曲がるパワーカーブのようなイメージ。打者のタイミングを外すため使用していた110キロのカーブから、球速はグンと上がる。「想定は120キロ前後。キャッチボールで遊んで投げていて『今のメッチャいい』となりました」と手応えを感じている。
抑えに転向した今季は56試合に登板し3勝3敗、28セーブ、防御率2.96。慣れないポジションで開幕直後に2軍落ちも経験したが、もう心配はいらない。今オフはカーブの改良だけでなく、投球の幅を広げるため、新球の習得にも励んでいる。
「今まで試合で全く投げていない球です。シーズンに入ったら投げないかもしれないですけど、におわせておいてください。あるぞ、って思わせるだけでもいいですから」とニヤリ。
道産子右腕が、さらなるパワーアップを遂げて、絶対的なクローザーを担う。
(中田愛沙美)