野村佑希 タイムリーエラーから挽回の好守&3安打 開幕4番の自覚
六回1死二塁、同点となる適時二塁打を放った野村=撮影・松本奈央
■オープン戦 日本ハム2-2ソフトバンク(3月14日、みずほペイペイドーム)
日本ハムの野村佑希内野手(24)が14日、みずほペイペイドームで行われたソフトバンクとのオープン戦に出場し、地力でミスを挽回した。一回の三塁守備でタイムリーエラーを喫したが、奮起。好プレーを連発し、打撃では適時二塁打を含む3安打をマークした。4番の自覚を携え、おごらず、がむしゃらに突き進む。
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一回2死一、二塁、ソフトバンク・正木の打球を後逸する野村=撮影・井上浩明
昨季とは違い即座に気持ち切り替え
受難の立ち上がりだった。一回の守備。2死一、二塁で三塁線寄りの強いゴロに反応し、打球の正面に入ったが、グラブをすり抜けるように後逸。1点を失った。昨季までは、自らも認める通り、一つのミスで意気消沈することがあった。しかし、今季は違う。直後、リチャードの三塁線を抜けそうな痛烈なゴロをダイビングキャッチ。体勢を整えて一塁に送球し、アウトにした。三回にも山川の同様の打球を処理し、チームを救った。
一回2死一、二塁、ソフトバンク・リチャードの打球をダイビングキャッチして送球する野村
昨年11月下旬の「F FES」で、新庄監督から4番に指名されてから、自らが果たすべき役割を考え、腹をくくっていた。だから、くよくよしてはいられない。「まずはピッチャーに申し訳ない、加藤(貴)さんに申し訳ないとすごく思ったんですけど、どういう経緯であれ、4番を打たせてもらう。どっしりしないといけないと思っていました。反省はしましたけど、その次はまた切り替えて守備ができたので、そこは良かったかなと思います」。
左翼フェンス直撃の二塁打 新庄監督のコメントに苦笑いしつつも…
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バットでも快音を響かせた。三回に好機を拡大する左前打を放つと、1点を追った六回1死二塁では、左翼フェンス直撃の同点二塁打。九回にも中前にはじき返し、3安打固め打ちとなった。
六回1死二塁、同点となる左翼フェンス直撃の適時二塁打を放つ野村
試合後、六回の二塁打に触れた新庄監督は報道陣に「本当はホームランにできたけど、僕との(二塁打を打つ)約束であそこ(フェンスの内側)に落とした、あえて。テクニックついてきましたね(笑)」とコメント。これを伝え聞いた野村は「(二塁打は)監督指示なので」と苦笑いしつつ「パワー不足です。打点が付きましたし、そこは良かったなと思いますけど、ホームランだったら逆転なので…。後ろにいいバッターもいるので、そこはうまくつなげていけたらいいなと思います」と冷静に受け止めていた。
いつまでもチャンスはもらえない
昨季はチームが2位に躍進し、CSで激闘を繰り広げたが、蚊帳の外だった。屈辱は糧になる。「いつまでもチャンスをもらえるとは思っていない」と覚悟を決めて臨む7年目のシーズン。4番の座にとどまらず、大黒柱としてチームを頂点へと導く。
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