【プレーバック・コメント入り】J2第5節 秋田1-3札幌

■3月15日、秋田・ソユースタジアム
システム変更が奏功し今季初勝利
北海道コンサドーレ札幌はブラウブリッツ秋田とアウェーで対戦し、3-1で勝利。第5節にしてようやく今季初の勝ち点3を手にした。
開幕4連敗中だった札幌はホーム開幕戦の秋田に対し、DF家泉怜依(25)、中村桐耶(24)をCBに据える4-4-2の布陣で臨んだ。序盤からしっかりと守りを堅めながらシンプルに縦に速いサッカーを展開。FWアマドゥ・バカヨコ(29)をターゲットにこぼれ球はもう一人の2トップ・MFスパチョーク(26)らが拾った。
すると前半15分、前線でボールを奪い、スパチョークが右から左へフライパス。それを収めたMF青木亮太(29)がペナルティーエリア左隅付近でフェイントを入れながら落ち着いてゴール右へコントロールシュート。これが鮮やかに決まり、今季初の先制に成功した。
続く同23分には左サイドで展開した速攻でスパチョークから青木へとつなぎ、ワンタッチで左グラウンダークロス。これを右からニアサイドに入ってきたMF近藤友喜(23)が詰めて2点目を挙げた。前半はこのまま2-0で折り返した。
後半も札幌の勢いは止まらず。3分には左CKからニアで逸らしたボールをファーサイドのバカヨコがシュート。こぼれ球を家泉が打ち抜いて3点目を挙げた。
同6分には相手のカウンターから1点を失い、11分は相手CKからのヘッドがバーを叩き、21分に受けたカウンターでは左クロスからフリーでシュートを打たれたが、中村が体を張ってこれを防いだ。
相手の猛攻に押され気味になった札幌は同37分にスパチョークに代えてDF西野奨太(20)を入れて5バックに変更。最後までしっかりと守備を堅めてリードを守り切った。
終了の笛が鳴ると岩政大樹監督(43)は少し頬を緩め、就任後初となったチームの勝利を喜んだ。試合後のインタビューでも「選手たちが素晴らしかった。ようやく殻を破ってくれた」などと話し、選手たちをねぎらった。
■後半3分にリーグ戦初得点となる3点目のゴールを決めたDF家泉怜依(25)
「(3点目は)大きかったですね。結果的にゴールになって良かった。(カップ戦で)同点の1点しか取っていなかったので。本当に素直にうれしいです。見ていてつまらない試合をしていた自覚がある。僕らはプレーで消化できるけど、サポーターの皆さんは見ていてやりきれない気持ちがあったと思う。たった1点だけど、ああやって分かち合えるとサポーターの皆さんも嬉しく楽しい気持ちになってくれると思う。きょうみたいに戦えば、勝っていけるなと思いました。失点の部分は僕の個人的なマークのところだけ。前もプレスに行ってくれて、弾けるところは弾けた。そんなに悪いシーンはなかったと思う。失点のところを見直したい。僕が弾ければゼロで終わっていた。(中村と)きょうはしっかりできた。僕が出ても右をカバーしてくれて、ピンチになりそうなところを抑えてくれた。本当にやりやすかった」
(全6カット)





