【連載コラム】マシンガンズ西堀のそぞろ歩き⑯ 北海道のアイドル・タイトル未定の推し活体験
タイトル未定のタオルを広げるマシンガンズの西堀=撮影・十島功
佐賀から北海道はツラいよ
この前ね、朝一で佐賀に営業で行って、その後に羽田を乗り継いで北海道まで来たんだけど、ホテルに着いたのが深夜0時過ぎ…。すすきのにも出たけど、日曜日だったこともあってか、行こうと思っていた店は全部開いてなくて、ジンギスカン屋さんは満席だったりで、適当な居酒屋に入ったのよ。けど、やっぱりご飯はうまいね! でもその日は朝が早かったから、あとで撮った写真を見返したら俺も滝沢も全然目が開いてなかったわ。
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本職の人たちに勝っちゃった…
次の日は仕事でサバゲーしたんだけど、岩見沢駐屯地の現役自衛官のチームに勝っちゃって…。シラーッとしてたよ、みんな(笑)。女の子のいるMCチームにも負けちゃってさ。さすがにフォローしようと思って、「いや~、実弾だったら負けてますよ~」とか言ったら、逆に変な空気になっちゃってね(笑)。というよりさ、俺らなんかに負けるなよ!
かわいい後輩
トム・ブラウンの布川に最近会ってさ、「オズブラウン(STV)に呼べよ」って言ったら、「いや~、でもオズワルドがいるんで」って軽く断られた(笑)。あと、「なんでTHE SECONDに出ないんだよ」とも聞いたら、「僕たちみたいな、得点が1点か3点に分かれるコンビは勝てないから」って…。でも、アイツらかわいいよ。ずっと部活のノリみたいなところがある。お笑いへの熱さもあるし、本当にかわいなって思うわ。

勘違いだけど完全に肝を冷やした
いよいよ、THE SECONDノックアウトステージ32→16が始まる(3月22、23日)。ベスト32の発表のときも受かると思って、浮かれて1人で生配信やってたんだけど、芸歴順に呼ばれていって、先にザ・パンチって呼ばれたときに落ちたと勘違いして「とんだ恥かいたな~」と思ってたらさ、そのあとに呼ばれて。完全に肝を冷やしたよ…。気づけば芸歴28年になってて、よく考えればザ・パンチが同期なんだけどさ、そんなこと考える余裕すらなかったから。本当にびっくりすると声も出ないもんだね。でもその分、すごく嬉しかった。
相手は見取り図だけど勝機はあるよ 泥水でお腹パンパンな人間は強い
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抽選会でポッドAに入った瞬間が一番盛り上がったんだけど、蓋を開けてみたら相手は見取り図だもん。浮かれてたのに。急に冷や水をぶっかけられた感じだったよ。でも、日の目に当たっている人間に負けるわけにはいかない! だってTHE SECONDってそうじゃないかな。泥水でお腹パンパンな人間が勝ち進んでいくから。自分たちより上の立ち位置にいて俺たちが噛みつけるのは、見取り図とモグライダーぐらいだと思っていたから、本番で漫才をきれいにやってくれるなら、勝機はあると思う。

ネタは準備してきた
今回ベスト32に入ったこととポッドAに入ったことは、2023年に準優勝したときより嬉しかった。その年は一番プレッシャーがなかったからかな。やっぱり、ちょっとね、欲が出ちゃうな。でも、去年に比べたら用意はできてる。圧倒的にネタをやる場が少なくて、ネタを作るために漫才ライブの「令和漫才米騒動」を始めたからね。
1本少ないけど…
50の歳で何かで評価されるのもいいなと思ったよ。あんまりこの歳だと、そういうこともないから。みんな、心から拳を突き上げることもないでしょ? ちょっと自分に負荷を掛けることも面白いものよ。でもね、現状ではTHE SECOND用のネタは今のところ2本ぐらい(笑)。あと1本がないんだよ! このままだと…、また23年と同じことになる(笑)。
打席に立つことは大事
ネタ作りのときに思ったけど、量は質を凌駕するってね。普段はどうしても質にこだわったりするんだけど、やっぱり数多くの打席に立つことが大事なんだなと思ったよ。質を高めても、それが当たるかどうかは分からないもん。特にこの仕事をやっていると、最後に評価を決めるのは他人なんだなってすごく思う。自分がどれだけこだわっても、やっぱりそれを面白いと思うかどうかを決めるのは人なんだよな。

面白かったタイトル未定のライブ
今回は推し活体験で、北海道のアイドルグループ・タイトル未定のライブを見に行ってきました! 面白かったし、グッズ売り場も参考になった(笑)。俺たちも次のグッズはタオルをやろうかな。彼女たちはちょっとアングラっぽいというか、最終的にすごく印象に残ったよ。悪い意味じゃなくて、ちょっといびつさがあるというか、特徴があった。
タイトル未定のライブを見る西堀(右)
漫才と一緒でチームでどう見せるか
何かさ、一生懸命さも良かったし、「よし、応援してみよう」ってなるもんな。2人が加わって新体制になったって聞いたんだけど、その未完成具合もいいなと思った。気づけば目で追ってたよ。アイドルって分からないもんだな。漫才でも、ネタがキチッとできててウケてもいるんだけど記憶に残らない芸人もいるからな。それと一緒で、一つ一つの点数じゃなくて、チームとしてどう見せるか、だもんな。
何か北海道らしさがあって良かったし、応援する人の気持ちも分かったなぁ。この日もファンの人気がすごかったし、ライブはほぼ休憩なしでやるんだよ。体力がすごいよ。パフォーマンスに関してもちょっと言葉にできないけど、心を打つ何かがあった。ちょっと重めなんだけど、印象に残る何かがあった。
タイトル未定のメンバーと記念撮影する西堀(右から3人目)
ぽさがないところに惹きつけるもの
演劇的というか、これまでの歴史を見せるというか、心の機微が見えたね。いわゆるアイドルっぽさがなくて、逆にそこに惹きつけるものがあるのかな。何か高いところから歌っている感じがしなくて、「あなたたちと一緒です!」っていう感じで、ファンと同じ目線なんだなという感覚を覚えた。結構、好きになったな~! 俺も人に対して「頑張れ!」って思えるような年齢になってきたのかもね(笑)。
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