青木亮太が鮮やか先制弾&好アシスト「かなり大きい勝ち。一安心です」
前半15分、華麗なコントロールシュートで今季初の先制点を決めたMF青木(中央)=撮影・石川崇子
■J2第5節 秋田1-3札幌(3月15日、秋田・ソユースタジアム)
今季初勝利につながる1G1A
北海道コンサドーレ札幌のMF青木亮太(29)が15日、秋田戦に先発出場し、前半15分に鮮やかな先制点を決めた。同23分には近藤の追加点をアシスト。攻撃の要を担う天才肌が、クラブに待望のシーズン初勝利をもたらした。
小刻みなステップから右足振り抜く
柔らかなタッチでボールを収めた青木は、小刻みなステップを踏み、ペナルティエリア手前から右足を振り抜いた。狙い澄ましたシュートがゴール右隅に突き刺さると、敵地に集結したサポーターから大歓声が巻き起こった。
5戦目で奪った今季初の先制点に「かなりフリーだったので落ち着いて、狙った通りのシュートを打てた。ボールが来た時に岡田選手がオーバーラップして相手を引き連れてくれた。あれがなければシュートは決まっていない。本当に大きかった」と、仲間の献身に感謝した。
数人が絡む華麗な連係に納得の表情 「(左)サイドに出ると分かって…」
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先制点で勢い付いた札幌は、その後も攻撃の手を緩めない。23分には流れるようなパスワークからチャンスメーク。最後は青木の左クロスを近藤が決め、貴重な追加点を挙げた。
複数人が絡む、華麗な連係から生まれたゴールに「スパチョーク選手が良いタイミングで出してくれた。(左)サイドに出ると分かって、近藤選手も走ってくれた。練習の中で逆サイドから入る動きをやっていたのが、良い形で出た」と納得の表情を浮かべた。
先制点を決め、MFスパチョーク(左)と抱き合って喜ぶMF青木
ここから良い流れをつくっていける
開幕から低空飛行を続けたチームにとって、白星は何よりの良薬だ。敵地で貴重な勝ち点3を奪い「かなり大きい勝ちだと思う。なかなかうまくいかない状態が続いた中での勝利だったので、一安心です。ここから良い流れをつくっていける」。貫き続けた攻撃的サッカーが実を結び、少しだけ安堵した。
J1昇格を目標に掲げる札幌の逆襲は、ここから始まる。「誰かが点を取れば勝利に近づける。ゴールやアシストを毎試合できるように、僕自身がもっと考えてやらないといけない。後半はなかなか良い形が出せなかったので、そこも次につなげたい」。クラブの誇るファンタジスタが、次節も相手ゴールを脅かす。