【一問一答】伊藤大海 無死満塁をしのぎ5回無失点 「不思議な感じ」だった元同僚との投げ合い
五回2死満塁、ソフトバンクの近藤から三振を奪い、ほえる伊藤=撮影・井上浩明
■オープン戦 日本ハム8ー3ソフトバンク(3月16日、みずほPayPayドーム)
日本ハムの伊藤大海投手(27)が先発し、5回4安打無失点。五回の無死満塁のピンチをゼロで切り抜けるなど、4月1日の本拠地開幕戦で対戦する相手との〝前哨戦〟で気迫のこもったピッチングを見せた。登板後の一問一答は以下の通り。
―投球を振り返って
「五回の入り方とか、満塁の感じ、四球とか反省点はありますけど、要所要所でのボールは良かったと思うので、先頭とか初球とか、そういうところだけイニングを重ねていった時に、もうちょっと詰めていけばいいかなと思います」
―ボールに球威があった
「真っすぐも強かったですし、スラッターで空振りも取れていましたし、キックチェンジでも三振を取れました。試したいことを試しつつ、バッテリー間の確認を含め、やりたいことは、きょうの投球で全部できたかなと」
5回4安打無失点と好投した伊藤=撮影・松本奈央
―新球・キックチェンジも投げた
「周東さんを三振に取ったボールがキックチェンジでしたね」
―五回にピンチを招いたのは、試したいことがあったから
「いや、先頭、スライダーでポンと(打たれて走者を)出てしまって、そこでリチャードの時にゲッツーを取りにいこうと思った投球が良くなかったですね。もうちょっと強いボールでいけたところを僕が欲を、ゲッツーに対しての欲を出したので。去年もそうですけど、良くない時の僕の典型的なパターンなので、オープン戦で確認できたのは良かったです」
―2死満塁から近藤を空振り三振に仕留めたボールは
「スラッターです」
五回2死満塁、ソフトバンクの近藤から三振を奪い、ほえる伊藤
―集中力があった
「腕の振りも良かったですし、高さ的にも良かった。最後、腕を振り切れていたのが一番。ああいう打者が空振りしてくれるのは、そういうところなので」
―無死満塁から、どう切り替えた
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「リチャードまでの連打はいいとして、その後の四球が余計でしたし、あそこで点を取られてしまうと心配かけてしまうような投球になる。ちょっとギアをもう一回、入れ直して、そこで最後、(相手の流れを)切れたのは良かったんじゃないかなと思います」
―カウント2-3の場面でスラッターを投げていた
「きょうの中では一番(腕が)振れているなっていうところと、高さも安定していたところと、左バッターだったのも、もちろんありますけど。川瀬の時は2球くらいファウルになっちゃったので、あれをちょっとインコースに投げ切れたらなっていうのはありました」

―ソフトバンク打線の特徴はつかめたか
「試合前はオープン戦のつもりでいきたくないと言いつつも結局、オープン戦なので、向こうもまだまだ探り探りでしょうし。春先はやっぱりピッチャーの方が仕上がりが早いので、それはあまり気にしていないですけど。なんとなくあのユニホームに対して投げるというのは、すごく景色的な部分でいい準備になったと思います」
―元チームメートの上沢との投げ合い。楽しみたいと話していた
「もうちょっとペース速くしてくださいって(笑)。体冷めちゃうので(笑)。でも、楽しかったですよ」
―どんな感じだったか
「不思議な感じはしました。いつも味方側で見ていたので。これからはそういうふうになっていくと思うので、より良い投げ合いができたら」

―試合前に話はしたか
「直接はできていないです。(試合前に)キャッチボールする時、頭を下げたくらいです」
―ここまで実戦で無失点が続いている
「球数でいう部分はすごく順調に来ている。すごく順調だと思いますし、次(の登板)はほぼ(球数が)フリーな状態でいくので、そこでどうなるかは、あしたの体の反応を見ながら」
―80球がメドと話していたが、89球だった
「順当にいけば、80球以内に収められていたんですけど。加藤コーチが(五回のイニング)途中で来たのもありますし、ここは抑えきって帰ってこいというメッセージ性はあったと思う。そこをなんとか(ゼロで)切れて良かったです」
