高校野球
2025/03/21 12:00

【10年前の忘れもの】⑨道高野連の元理事長・中川尚之さん(69)選抜甲子園出場の東海大札幌高へ必勝エール

日本高野連の総務委員として今年が最後の選抜大会となる道高野連元理事長の中川さん=撮影・西川薫

2017年から選抜大会の総務委員

 3月18日に阪神甲子園球場で開幕した選抜高校野球大会に東海大札幌高が10年ぶりに出場する。2016年春に東海大四から校名変更後は初。道新スポーツデジタルでは歴代のOBらから後輩への必勝エールを取材。不定期連載でお届けしてきた「10年前の忘れもの」の最終回となる第9回は、北海道高野連の元理事長で、2017年から選抜大会の日本高野連総務委員を務める中川尚之さん(69)。70歳で定年になるため、選抜は今回が最後だ。

定年前最後の大会に母校が出場

 大会期間は球場近くのホテルに詰め、毎朝5時に起床。担当する試合のオーダー交換の立ち会いを務めたり、審判部と密にコミュニケーションをとりながら、試合中に不測の事態が起きた時に迅速な対応で円滑に進める手助けをする、まさに縁の下の力持ちだ。16年夏に選手権大会の本部委員就任後、母校が甲子園に出場するのは、春夏通じて始めて。最後の選抜に母校が出場する幸運に恵まれ「(開幕が)楽しみ。思い出に残りますね」と目を細める。

18日、選抜高校野球大会の開会式で堂々と入場行進する東海大札幌高の選手たち

 

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日体大3年時に臨時コーチ務めた

 現役時代は捕手として3年夏は南大会2回戦で敗退したが、日体大3年時に母校が夏の甲子園に春夏通じて初出場。臨時コーチとして、甲子園ではノックバットを握った。大学卒業後は苫小牧中央や浦河、札幌真栄で監督を勤めた後、1999年に道高野連理事長に就任。2004年、05年の駒大苫小牧の夏の甲子園2連覇に帯同。帰道後の大フィーバーへの対応など、北海道の高校野球新時代突入を直接見届けた。

審判員のレベル向上に尽力した理事長時代

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