時安2年連続2冠 全道高校スケート 男子1000、1500
■最終日 19日、明治北海道十勝オーバル
男子1500メートルは帯三条の時安清貴(3年)が1分49秒26で優勝。今季のW杯メンバー・野々村太陽(専大2年―白樺高)が3年前にマークした大会記録を更新した。時安は1000メートルとの2冠も達成した。女子団体追い抜きは帯南商が3分15秒23の大会新で頂点に立った。学校対抗男子は白樺が6連覇、女子は帯南商が6年ぶりに制した。
全周回でトップの大会新
「勝って当然」と言わんばかりの表情で、ゴールを滑り抜けた。前回大会に続き、1000メートルとの2冠を達成。帯三条の時安は「想定通りの良いレースができた」と淡々とレースを振り返った。
大会新を狙い、スタートから攻めた。最初の300メートルを全体1位で通過すると、その後も全周回でトップのラップタイムをマーク。2位に3秒以上の差をつけてゴールし、他を寄せ付けなかった。
今年1月の全国高校選手権では、2年生ながら男子1000メートルで優勝、1500メートルで2位。今季は世界を見据え、夏からハードな自転車トレーニングに励んできた。
2年生までは取り入れていなかった急勾配な上り坂での練習も敢行。同じく今大会2冠(5000メートルと1万メートル)の笠原光太朗(3年)らと切磋琢磨しながら、過酷な練習を乗り越えた。
時安は「だんだんと成果が出てきた。次の大会でも(タイムが)上がってくるんじゃないかな」とうなずいた。
年明けは、1000メートルで連覇がかかる全国高校選手権(1月、青森)には出場せず、世界ジュニア選手権(1月、オーストリア)に向かう。「今大会で記録を出せたので自信をもって臨める。一番良い結果を残せるように優勝を狙いたい」。スピードスケート界期待のホープが、次は世界の頂点を目指す。(島山知房)
■帯南商大会新V 女子団体追い抜き
帯南商が大会記録を3秒01更新し、女子団体追い抜きを制した。白幡圭史監督(48)が昨年就任。元オリンピアンの指導で選手たちは着実に力をつけてきた。さらに、今春には男子部員3人が入部。より強度の高い練習が可能になり、さらなる成長につながった。北嶋咲羽主将(3年)は「今回のタイムを更新して次も優勝できたら」と全国高校選手権での目標を口にした。