高校野球
2025/03/18 22:20 NEW

【センバツ】健大高崎の道産子左腕・下重賢慎が魂の136球で10回3安打1失点の完投勝利

延長十回タイブレークの末、明徳義塾に勝利してガッツポーズする健大高崎の下重

■選抜高校野球 第1日(3月18日、阪神甲子園球場)
▽1回戦 健大高崎(群馬)3-1明徳義塾(高知)※延長十回タイブレーク

〝釧根対決〟で1失点も試合は勝利

 1回戦屈指の好カードで〝釧根対決〟が実現した。史上4校目の2連覇を狙う健大高崎は、背番号10を付ける釧路出身の最速145キロ左腕・下重賢慎投手(3年)が先発し、10回3安打1失点の完投。下重は1-0の五回に明徳義塾の根室出身・藤森海斗中堅手(3年)に同点打を浴びたが、タイブレークの延長十回に味方が2点を奪うと、最後までリードを守り切って3-1で勝利。自身2度目の甲子園マウンドで初勝利を挙げた。

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延長十回を一人で投げ抜いた健大高崎の下重

 

雨の中、最後は何度もガッツポーズ

 下重が雨中の熱投136球。2点リードの延長十回2死一塁。最後の打者を三邪飛に打ち取ると、マウンドで渾身のガッツポーズを何度も繰り出した。初めて勝利インタビューを受け、「苦しいゲームだったけど、何とか勝つことができて本当にホッとしてます。石垣の状態が良くない中で、自分ができるだけ長いイニングをという思いで投げて抑えられたので良かった」と、182センチ長身左腕の表情が緩んだ。

「やっぱり何かの縁なのかな」

五回に下重から同点の適時三塁打を放ち、ガッツポーズを見せる明徳義塾の道産子・藤森

 

 ともに北海道を離れて夢を追い続けた道産子球児たちが、最高の舞台で雌雄を決した。藤森との釧根対決は、4打数2安打1失点。五回に同点となる唯一の長打を許した。北海道時代に対戦したことはなかったが、「元々知っていたので注意はしていたけど、少し甘く入った球をうまく運ばれたので、そこはさすがかな。甲子園という舞台で戦えたのは、やっぱり何かの縁なのかな」とうなずいた。

エース石垣と佐藤の存在

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