今川優馬 犠飛も犠打も チームバッティングでアピール レギュラー取りへスパート
六回無死、今川が中堅への二塁打を放つ=撮影・小田岳史
■オープン戦 巨人2-5日本ハム(3月18日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの今川優馬外野手(28)が18日、エスコンフィールド北海道で行われた巨人とのオープン戦にスタメン出場し、強打に小技を絡めて勝利に貢献した。二回に同点犠飛を放った後は堅実な犠打、中堅への二塁打でチャンスを拡大。首脳陣が求める任務を遂行し、猛アピールした。
広報通じて命名『レギュラー取りに行くよ』打法!
1打席もムダにはできない。シーズン本番を意識しながら場面に応じて、必要な仕事をこなした。1点を追った二回無死満塁では、中犠飛。大事な1点をもぎ取り、広報を通じた談話で「『レギュラー取りに行くよ』打法!」と命名した。
二回無死満塁、同点犠飛を放った今川(左)が新庄監督とハイタッチ
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1点奪取が絶対条件だった。確率の高い手段を考えてスイング。「最低限の仕事ができてホッとしました。ボスには『スタンドに入れろよ』と言われたんですけど。もちろんヒットは打ちたかったですけど、内野ゴロでゲッツーとか、嫌でした。外野フライを打ちに行って、打てた。そこは去年と違った成長かなと思います」と納得の表情を浮かべた。
オフに八木コーチらから得た助言は…
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昨季は1軍での出場が6試合にとどまった。オフに入り、八木打撃コーチやデータを扱うアナリストから「チームバッティングができるようになれば、レギュラーへの道も近づく」と助言を受けていた。自らが生きる道を模索し「結果を出すことも大事ですけど、チームが勝つためのバッティングを少しずつ増やしていければ。欲を出さずにやるべきことをやった中で、打席をもらえれば」と意識を転換した。
送りバントのサインを1球で決めた
四回無死一塁で送りバントのサインが出て、1球目を三塁側へ転がし、得点圏に走者を進めた。黒子の役割も、望むところ。「高校時代はずっとバントをしていたので苦手ではないです。1軍のピッチャーは簡単にさせてくれないですけど、きょうは一発で決められた」と安堵した。
四回無死一塁の場面では初球で犠打を成功させた
4発共演に加われず「オレも打てよ」
六回にはチャージしてきた中堅手のグラブをはじく二塁打を放った。期待に応える十分な働きだったが、この日は水谷、野村、清宮、マルティネスに一発が飛び出した。華やかなアーチ共演に加われなかったことが、本能的に引っかかり「いや、悔しいですよ、やっぱり。負けていられない。試合中はもちろんうれしいですけど、何やっているんだろう、オレも打てよ、という感じです。次はフェンスまで届かせられるように、ご飯、食べてきます!」と闘志をみなぎらせた。
六回無死、二塁打を放った今川(右)が塁上で笑顔を見せる
ハイレベルな外野手争いはまだ続く。オープン戦は残り4試合。何度も試練を乗り越えてきた道産子スラッガーは、長打力以外の強みも携え、ラストスパートをかける。
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