コンサドーレ
菅野孝憲 アクシデント乗り越え全体練習復帰「感覚は鈍ってない。変わらず仕事に集中したい」

■3月19日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌のGK菅野孝憲(40)が19日、札幌市内で行われた全体練習に参加した。9日の千葉戦で相手選手と接触し脳振とうを起こした背番号1は、段階的なプロセスを踏み、元気にピッチへ戻って来た。連敗を抜け出したチームは守護神の復帰を追い風に、連勝街道へ突入する。
9日千葉戦で相手選手と交錯し脳振とう
アクシデントを乗り越えて、頼れる男が帰ってきた。活気づく宮の沢のピッチ上には、ベテランの弾けるような笑顔があった。
「みんなが試合に行ってるときに(チーム練習に)合流して、状態を確認していました。Jリーグで決められたプログラムに沿って(回復を)確認しながらも、精神的に焦らないようにしてきました」
前半4分でピッチ退く
ショッキングな光景だった。敵地で3連敗を喫して迎えたホーム開幕戦。スタメン出場した菅野に、悪夢が襲いかかった。前半4分。ゴール前への浮き球のパスに勢い良く飛び出した場面で、ボールを追いかける相手選手と激しく交錯。その場に倒れ込んだまま起き上がれず、担架に乗ってピッチを退いた。

周囲が肝を冷やした瞬間から本人の記憶は途切れている。一連の出来事について、菅野は「ダッシュした瞬間は覚えているけど、あそこ(激突)だけ記憶が抜けている。記憶がなくなった時間は、いつもより短いかな?」と苦笑交じりに振り返る。