【一問一答】金村尚真 反省点はヘルナンデスへのツーシーム「そこが一番、きょうダメだったところ」
先発で6回1失点と好投した金村=撮影・小田岳史
■オープン戦 巨人2-5日本ハム(3月19日、エスコンフィールド北海道)
開幕投手に決まっている日本ハムの金村尚真投手(24)が19日、開幕前最後の実戦登板に臨み、先発で6回1失点と好投した。一問一答は以下の通り。
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―登板を振り返って
「真っすぐが高めに浮いたり、変化球も高めに浮いていたんですけど、フォアボールもなかったですし、うまくまとめられたんじゃないかなとは思います。やっぱりまだまだ、良いピッチングというほどではないかなとは感じたので、開幕までにしっかり調整していければいいのかなと思いました」
―きょう、良かったところは
「前半はカーブだったり、変化球でカウントが取れなかったんですけど、後半になって自分の中で少しつかんで、カーブでカウントを取ったり、スライダーで空振りを取ったり、真っすぐとかスプリット以外でカウントや空振りが取れたので、そこは良かったんじゃないかなと思います」
―ボール先行でも粘り切れた要因は
「うまく田宮がリードしてくれて、相手の頭にないボールだったり、そういうのを選んでくれたので、良かったんじゃないかなと思います」
―開幕前の登板は最後。ここまでの総括は
「あまり状態が良くなかったので、でもここからは言い訳ができない戦いが始まると思うので、しっかりシーズンに向けて、開幕ももちろん大切ですけど、終わりが肝心なのかなと感じるので、うまくシーズンを回れるように、体の調整だったりをやっていければ良いかなと思いました」

―開幕まで中8日。どんな過ごし方をするか
「僕の場合は、投げ過ぎちゃったりだとか。状態が悪かったら、そういうことを結構、やっちゃう。先ほども言ったんですけど、体の状態を上げるのが一番かなと感じるので、この中8日でしっかり体の状態を上げて開幕にいければいいかなと思いました」
―先発投手陣を代表して開幕戦に挑む。意気込みは
「やっぱり開幕を勝つのと負けるのでは全然、違うと思いますし、スタートはすごく大切だと思うので、しっかり良いスタートが切れるように頑張っていきたいと思います」
―カーブやスライダーはゲーム中で、どう修正したか
「最初はやっぱり高めに浮いていたので、リリースの位置が後ろだったのを前にして。逆に前にした時に、ちょっと低めに行ってバッターが振らないこともあったので、その中でしっかり良い位置を見つけることができた。それで最後はここだというのが分かって、カウント球でも使えたので、そこじゃないかなと思います」

―ゲーム中に修正できたことは、自信になるか
「ブルペンでは良かったけど、試合になったら悪いということはたくさんこれまでもありましたし、試合の中で修正することは大切なこと。きょうはそれができたので、それを継続してやっていければ良いのかなと感じました」
―初の開幕投手。緊張感とはどう向き合っているか
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「うーん、まだそこまで緊張していないというか、実感があまりないので。きょう、試合が終わったばっかりですし、きょうに向けてやっていたので、ここから開幕に向かっていく。その中で緊張感が生まれてくると思う。でもそれをしっかり楽しみながら、今後の僕の良い経験になると思うので、楽しみながらやっていければ良いのかなと思います」
―岡本に本塁打と安打を浴びた後、六回は空振り三振に抑えた。どう気持ちを持っていったか
「やっぱり六回、2アウトを流れよく取って、六回で終わりと聞かされていたので、なんとか最後、良い形で終わりたいなと思っていたので、最後は三振で締めたいなと感じました。速い系を捉えられていたので、そこは田宮のサインに首を振って、最後はスライダーを投げました」
二回無死、巨人・岡本(右)に本塁打を浴びた金村=撮影・宮永春希
―外角低めへの、渾身のスライダーだったか
「2安打されていますし、ホームランを打たれていたので、最後は空振り三振で終わりたいなというのはありました。良い形で終わりたいなというのは一番あったので、そこは良かったんじゃないかなと思います」
―後半、変化球が良くなったのはフォームが良くなったからか
「結構、僕の生命線と言ってもいいのがカーブ。力んでしまうと、低めに行ってボール球になりますし、逆に抜けが甘いと高めに行く。一番、リラックスした状態でリリースできた時に、一番良いボールが行くんですよ。それが分かった時に、違う変化球にも生きてくるので、それが良くなったので最後、良かったんじゃないかなと思いますね」
―カーブが良くなって、相乗効果でほかも
「そうですね、はい」
―リリースポイントの修正は、感覚か
「ある程度の感覚はあるんですけど、その中でもうまく微調整、ここらへんで放したら、あそこに行くだろう、だったり、ここらへんで切るだったり、そういう微調整をやりました」
―ツーシームで坂本のバットを折った
「きょう、ツーシーム自体は、岡本さんからも1球、空振りを取りましたし、良かったんじゃないかなと思うんですけど、ヘルナンデスのど真ん中にツーシームが1球、行った。うまくジェッシーが良いところにいたので、なんとかアウトになりましたけど、あそこで抜けると2人かえってくる。もうちょっと厳しく、ランナーがいたのでボール球から入っても全然、良いと思う。そこが一番、きょうダメだったところかなと思いますね」

―前回、ZOZOで投げた後に修正した点と、修正がうまくいったところは
「体のバランスのところで、ちょっとフォームを速くしてみたり遅くしてみたり、うまく工夫しながらやっていたんですけど、なかなかタイミングが合うところがなくて、速い球を投げたいという思いで徐々に前に突っ込んでいたりだとか、そういうのが生まれてきていた。しっかり立った時に良いポジションに入るように意識しながら今週はやっていて、それがきょうは良い感じでハマっていたので、そこは継続してやっていければいいのかなと思いました」
―状態を上げるために、具体的には何をするか
「ウエートだったり、走り込みはずっとやっていますし、ここからはウエートをガンガンやるというよりかは、筋量が抜けないようにだったり、そういうのを意識してやっていくのがすごく大切だと思います。一番は体の状態が良いことがシーズンの中でベストだと思うので、しっかり体を調整できるようにやっていこうと思っています」
―キャンプからここまで、昨年と変わったことは
「去年が中継ぎだったので、どういう状態がシーズンに向かってベストなのか、開幕戦に合わせるのが一番ベストな状態なのか、開幕から徐々に上がっていくのがベストな状態なのかが自分の中で分からなかった。そこは本当に経験だなと思っている。自分がいろいろ工夫しながら、来年につなげていければいいのかなと感じました」
