【センバツ】山梨学院の道産子外野手コンビ・田村&鳴海が3年連続の初戦突破誓う
山梨学院の道産子外野手コンビ、田村(右)と鳴海=撮影・西川薫
20日第2試合(午前11時30分開始予定)天理戦
23年のセンバツ王者・山梨学院でプレーする道産子コンビが、20日の天理との1回戦へ燃えている。3年前、中学硬式の札幌新琴似リトルシニア時代にともに主軸として2度の全国3位に貢献した、鳴海柚萊左翼手(3年)と田村颯丈郎中堅手(3年)だ。18日の1回戦では、元チームメートの加藤大成(3年)が主将を務める健大高崎が2連覇へ向け初戦を突破。次は俺たちの番だ、とばかりに鼻息は荒い。
2年連続の田村と初めてベンチ入りの鳴海
田村は2連覇を目指した昨春のセンバツで8強を経験。持ち味は守備範囲の広さと粘り強い打撃。「自分の役割をしっかり果たせるように」。初めて甲子園でベンチ入りする鳴海は「思い切った打撃が自分たちの持ち味なので、甲子園でも思い切って初球から振っていき、打撃でチームに貢献したい」と意気込んだ。
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2人とも練習環境の素晴らしさに引かれて、センバツ初優勝直後の強豪に入学。北海道では体験できないくらいの暑さと、冬の冷たくて強い風に衝撃を受けた。特に鳴海は暑さにやられて何度も体調を崩すことがあったが、歯を食いしばって厳しい練習に耐え抜いた。2人そろって1年秋の関東大会でメンバー入り。鳴海は主に「3番・右翼」で出場し、準Vに貢献した。
昨春は悔しい思いでスタンド応援
ところが鳴海は関東大会後の12月に左足首を手術。センバツのメンバー入りを逃した。「(競争の)土台にも立てなかった。そういう悔しい思いをしてスタンドで応援していたので、今年はベンチに入って試合に出られるので、緊張したり硬くなったりせずに思い切ってプレーしたい」と初陣の舞台を見据える。
一方田村は健大高崎戦の九回2死で代打出場し…
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一方、田村は昨年のセンバツ準々決勝・健大高崎戦で九回2死で代打出場し甲子園デビューしたが最後の打者となった。「甲子園というのはそんな簡単に行けるところじゃなくて、全ての高校生が憧れている場所。去年経験できたことはすごく大きい」。外野陣では唯一の甲子園経験者としてチームをけん引する。
県大会初戦で新琴似シニア時代の盟友と激突
昨秋の新チームからそろって1桁番号をゲット。県大会初戦で、いきなり札幌新琴似リトルシニア時代のチームメートが3人いる日本航空山梨と対戦。夏は日本航空山梨が甲子園に出場していただけに、田村は「悔しい気持ちがあったので、絶対勝ってやる、という強い気持ちはありました」。鳴海も「自分は(日本航空山梨の)藤田と高井が特に仲良くて、中学時代は結構遊んだり練習ではライバルみたいな感じでやっていたので、1回戦で当たり、絶対負けられない気持ちでした」。4-0で快勝発進すると、関東大会では初戦で東海大相模を下し、4年連続の甲子園切符をたぐり寄せた。
健大高崎に倍返しを誓う
倍返しだ。昨春のセンバツでは準々決勝で健大高崎に2連覇を阻まれた。互いに勝ち進めば、今度は準決勝で激突する。田村は「(健大高崎の)加藤が去年も出ていて、とても刺激になっている。初戦が一番大事と言われるので、とにかく一戦必勝で明日は頑張りたい」。鳴海も「一試合一試合集中してやることと、最終的には優勝など高い舞台に立てれば」。なんとしても勝ち進み、今度は健大高崎の前に立ちはだかり、2連覇を阻止する。
18日に甲子園球場で行われた第97回選抜高校野球大会の開会式