夏季スポーツ
2021/12/20 14:57

白樺全国1勝へ一丸 23日から全国高校バスケ

チーム全員でジャンプ! まずは全国舞台初白星を目指す白樺の選手たち

 全国高校バスケットボール選手権が23日、東京体育館などで開幕する。男子で、10年ぶり2度目出場の白樺は23日の1回戦で八戸学院光星(青森)と対戦。11月末にU18日本代表エントリーキャンプに招集されたPG山田哲汰(2年)が司令塔、そしてポイントゲッターとして全国初勝利を導く。駒大苫小牧は1回戦で実践学園(東京)と激突。女子では、札山の手が市立柏(千葉)と、旭藤星が日本航空(山梨)とそれぞれ1回戦でぶつかる。

10年ぶり出場

  白樺がいよいよ全国モードに突入だ。3年で唯一のスターター、SG寒川敬太主将は「チーム状態はいい。まずは初戦突破」と意気込んだ。
 攻撃の中心は代表合宿帰りの山田だ。代表に招集されたPG9人の中でも最長身だった188センチ。これまでは左肩の負傷もあり、思い切りオーバーヘッドパスを出すことを避けていたが、合宿で必要性を痛感した。
 「シュートフェイクから、そのままパスを出せる」。プレーの幅を広げるために鍛錬を重ねてきた。全国舞台を見据え、ボールを受けてからパスを出すまでのスピードも意識してきた。「どんなに悪いパスが来ても、そのまま出す」。相手の機先を制し、攻撃のテンポを上げて敵陣へ襲いかかる。
 宮下真和監督(42)は「彼の持ち味はリングに積極的にアタックできるところ。合宿から帰ってきてパスの強さ、スピードも明らかに変わった」と目を見張る。
 夏の失敗を糧にする。7月の全国総体では初戦2回戦で桐光学園(神奈川)に敗れた。前半12点のリードも、後半にスタミナや集中力を欠き、逆転された。
 指揮官は「全国で戦うには5、6人では厳しい。早い段階でメンバー交代し、体力的に楽な状態でプレーさせたい。今回は自信をもって送り出せる」。ベンチ組も一体となり、勝利を目指す。
 3種類のゾーンプレスに加え、勝負どころではオールコートディフェンスを仕掛ける。11月の道大会では体力面から見送られた戦術だ。司令塔の山田は「守備を頑張ってロースコアに持ち込み、最後の最後に突き放したい」。部の歴史に燦然(さんぜん)と輝く全国1勝を打ち立てる。(西川薫)

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