【センバツ】東海大札幌高が大トリでいざ出陣 春夏通算10勝、監督4代連続初陣初勝利に挑む遠藤監督
練習中は選手と何度もミーティングする東海大札幌高の遠藤監督(左から2人目)=撮影・西川薫
23日第1試合で日本航空石川と対戦
10年ぶりにセンバツ甲子園に出場する東海大札幌高は、1回戦の大トリとして23日の第1試合で日本航空石川と初戦を迎える。昨秋に就任した遠藤愛義監督(40)は、21年春にコーチとして母校の東海大相模で日本一を経験するなど5度、甲子園に出ているが監督では初めて。東海大札幌高は15年春に準優勝した大脇英徳前監督(49)まで、3代続いて監督初陣初勝利を継続中。ゲンの良いデータも好材料に、16年春の校名変更後初、そして甲子園春夏通算10勝目へ挑む。
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抑えきれない初陣への緊張感
1986年夏の甲子園初勝利から40年目を迎える春、新調したユニホームに身を包んだタテジマ軍団が、新たな歴史を紡ぎ上げる。指揮官は「正直、近づくにつれてソワソワする。早く試合がしたいのか、したくないのか、よく分からない感情になっている。逆に僕はそういう感じなので、選手が明るくなってきた。選手が良ければ問題ないので、勝手に最後はやってくれると思う」と、信頼を寄せている。
直前1週間は紅白戦行わずに調整 チーム状態は…
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異例の調整方法だった。組み合わせ抽選が行われた7日に大阪入りすると、8日から15日まで8日間でダブルヘッダーを含め12試合の練習試合を組み、冬の実戦不足を補った。16日以降は紅白戦を行わず、シート打撃を中心に選手の見極めを図ってきた。チーム状態は「徐々に上がってきている」と手応えもつかんでいる。
なかでも肝となる打線については「(ボールを)捉える率が上がってきた。バッティング練習の中でも、ピッチャーとの間合いが秋よりも良くなったし、打球もひと伸びちょっと違うかなって感じられるので、そこは成長」と目を細めた。
ベンチ入りメンバー全てにチャンス
練習試合12試合のスタメン起用は日替わりで、20人のメンバー全てにチャンスを与えた。本番での起用は、「今思い浮かぶだけでも5、6パターンはある。ちょっといろいろ考えてますね。(試合当日の)朝、表情を見て決めたい。(選考は)山口や鈴木、(太田)勝馬、(太田)勝心はやっぱり(先発から)外せない人間なんだと逆に気づかされた。そこにまた新しい選手も出てきているので、使ってみたいなって思うような子が出てきたうれしさはある」。背番号にこだわらず、自身の直感を信じてオーダーを決めるつもりだ。
扇の要を担う鈴木捕手
「四校魂」を胸にいざ勝利のタクト
校名変更後では春夏通じて初の甲子園。今大会に合わせて作った練習用キャップやパーカーのロゴには前校名の東海大四からイニシャル「T」とローマ数字の「Ⅳ」を「四校魂」として自らデザインに取り入れた。86年甲子園初勝利時の日下部憲和元監督(72)、89年春の佐々木浩正元監督(64)、2014年夏の大脇前監督に続き、4代連続での初陣初勝利へ「つないでいけたら」と言い切った。自身のラッキーカラーで、闘志を意味する「赤」をユニホームの袖口に施し、いざ勝利のタクトを握る。
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