【一問一答】伊藤大海 開幕前ラスト登板で6回2失点9K キャンプからここまでの点数は…
六回終了後、執念ポーズを見せながらベンチに戻る伊藤=撮影・桜田史宏
■オープン戦 ヤクルト4-7日本ハム(3月23日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの伊藤大海投手(27)が先発し、6回4安打2失点の9奪三振と好投した。六回に2者連続ソロ本塁打を浴びたが、五回まではわずか1安打と圧倒。先発が決まっている4月1日のソフトバンクとのホーム開幕戦へ、最終調整を済ませた。一問一答は以下の通り。
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―直球が走っていた
「真っすぐも良かったですし、変化球も操れていたので、やりたいことがしっかりできました」
―手応えを感じているか
「そうですね。試合の用意ドンで、(ヤクルトの1番)西川さんの打席、3球真っすぐで押し切れたのは良かったです。きょうの課題に、立ち上がりにどれだけ強いボールを集められるかというのがあったので、そこをしっかりクリアできたことは次につながるかなと思います」
先発登板の伊藤=撮影・岩崎勝撮影
―新庄監督は、2被弾も良かったと話していた。どう公式戦につなげていくか
「反省がしっかりできる内容ではあるので、いい厄払いになったかなと思います」
―ここまでの調整の手応えは
「まず、けがなく最後のオープン戦のゲームを投げられたことは良かったです。今まで試みてなかった(少ない)球数でキャンプを過ごしてきたので、そこの不安はもちろんありましたけど、しっかり(良い状態に)持ってくることができたので、そこは一つ自信になりました。シーズンにより良い形で、疲れなく入っていけるかなと思います」
―新球のキックチェンジなど、変化球の手応えは
「変化球に関してはある程度、コントロールもできていますし、空振りも奪えているので、自信を持って投げられるかなと思います」

―金村が開幕投手。開幕戦はどうチェックするか
「普段であれば、エスコンで残留練習なんですけど、そこはチーム一丸となって戦えるように、しっかり現場に行きたいと思っていますし、近くで応援できたらなと思います」
―ホーム開幕戦では、どんな姿を見せたいか
「ホームの開幕ゲームを投げられることはすごくうれしいですし、ここで投げることのアドバンテージはものすごくあると思うので、その良い雰囲気の中でしっかり自分のパフォーマンスを出して、良い一日にできるようにしっかりと準備していきたいと思います」
―チームはエスコンでオープン戦負けなし。この球場の投げやすさ、雰囲気の良さはどう感じているか
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「エスコンで負けているイメージが、去年も含めてないですし、モチベーションは全然、違いますし、多くのファンの皆さんの前で、歓声を受けてプレーできる喜びを選手一人一人すごく感じていると思う。球場、フィールドの一体感は、より生まれているのかなと感じています」

―キックチェンジは、まだ試行錯誤を継続しているか
「きょうはカウント球で使うことが多かったので、ある程度(ストライク)ゾーンで、ちょっと揺らして投げるようなイメージを持っていた。空振りを奪いにいくボールはなかったかなと思います」
―キックチェンジの使い分けをしている
「そうですね。きょうはいかにカウント球でいろんなボールを使えるかというところと、最後のオープン戦で真っすぐをしっかり投げたいなと思っていたので、真っすぐが多めの組み合わせだったかなと思います」
―緩急を使うためのボールになるか
「そうですね、ピッチングの中で良い強弱にはなっていると思うので、しっかり使っていきたいです。このボールの味が出てくるのは6月ぐらいなんじゃないかなと思っているので。ある程度、バッターがこのボールのことを意識し始めた頃に威力を発揮するボールかなと思うので、楽しみにしています」
―ツーシーム、スライダーなどの確認は
「きょうは逆にセ・リーグのバッターだからできることというか、あまり普段やらないような、ちょっとしつこくいってみたりとかというのもあったので、そういう意味では良い出力と良い雰囲気の中で、いろんなことを確認できた最終調整という感じだったかなと思います」
―セ・リーグのバッターだからできることをするというのは、伏見と試合前に話して決めたか
「それもありましたし、インコースに行くなら真っすぐの方が強いのか、カット、ツーシームの方が強いのか、バッターに対してどういう感じでいこうかというところは、きょう詰めていたので、そこを確認できたことはすごく良かったです」

―被弾後に加藤コーチと談笑していた。内容は
「五回が終わった後に、裏でシャドウとかしている時に、今川さんが『ひろ、オープン戦まだ1点も取られていないね』って言ってきたんですよ。『そういうことを言っていたら次、取られますよ』と言っていて、案の定、1点目を取られて、あ、今川さん、やったなと(笑)。2本目はさすがに自分が悪かったですけど。これ、ちょっと面白おかしく書いてください(笑)」
―きょうは9奪三振。昨年以上に狙って三振を取れているか
「去年の後半もそんな感じはありましたけど、より仕留める力が付いてきているというか、ボールが劇的に変わったとか、そういう感じではないですけど、リスクマネジメントというか、バットに当たる、当たらないとか、そういうのがすごく追い込んだ時点で冷静に頭の中に入ってきているのは、一つ大きな進歩かなと思います」
―キックチェンジは6月が楽しみと。どこを微調整するか
「ボール自体はずっと変えていかない。もう今の形でいいかなと思っているんですけど、やっぱり見慣れない軌道と見慣れない回転なので、バッターにある程度、認識してもらえないと、手を出してもらえないというのがある。ゲームでも1巡目に投げるより2巡目、2回、3回見た後の方が反応が良かったので、バッターも学習していってもらう中で、頭にインプットされた状態で投げた方が効果を得やすいボールかなと思います。使っていく中で、あのボールね、みたいな感じで頭に入ってくれるだけで、バッターはそれを意識せざるを得ない状況になるので、ある程度、使い込んでいった時に良い味が出てくるかなと」

―例年と比べて、今の状態は
「例年の春先の時期に比べると、出力も出ていますし、ボールも操れているので、すごく手応えはあるんですけど、こればっかりはシーズンに入ってみないと分からないところも、もちろんある。やってきたことをしっかり信じて開幕を迎えるだけだと思う。そこは変に気負いせず、自分のボールをしっかり投げることをやっていきたいです」
―キャンプからここまで、100点満点で何点か
「うーん、どのぐらいですかね。このぐらいで入りたいなというところを考えると、結構、良い点数をあげても良いかなと思う。きょうのホームランだったり、そういうのも考えた上で、87点ぐらいで(笑)」