イエスタが今季最終戦を快勝締め 入れ替え戦経験者のOH山田滉太が語る短期決戦のポイント
得点を喜ぶイエスタのOH山田(中央)=撮影・十島功
■Vリーグ男子・東地区(3月23日、北ガスアリーナ札幌46)
▽北海道イエロースターズ3-1埼玉アザレア
過去にヴォレアスと入れ替え戦
初代王者への戦いが始まる―。北海道イエロースターズはVリーグ最終戦で埼玉アザレアに快勝した。今季は26勝2敗と圧倒的な成績。3月9日の東京ヴェルディ戦で4試合を残して東地区優勝を決めていた。3月30日からVリーグの頂点を争うプレーオフが始まり、セミファイナルでは西地区2位のフラーゴラッド鹿児島と対戦する。OH(アウトサイドヒッター)の山田滉太(27)は大分三好時代にヴォレアス北海道との入れ替え戦を経験しており、短期決戦についてのポイントを挙げた。
ホームに過去最多更新する2753人
ホームが生んでくれた大きい熱量を、決戦の地まで持っていく。この日、ホームアリーナには過去最多を更新する2753人の観客が集まった。今季のVリーグの中でも最多を更新。北の大地はイエスタの戦いぶりに熱狂した。試合終了後にはホーム最終戦セレモニーが行われ、ファンたちと東地区優勝を喜び合った。
歓喜はまだ先 まだ終わりじゃない
セレモニーであいさつする浜崎監督(手前)
プレーオフの戦いの場は千葉・船橋アリーナへと移る。セレモニーの挨拶では、浜崎勇矢監督(37)が「セミファイナル、ファイナルと続きます。日本一になってから喜びましょう!」と呼びかけると、OH郡浩也主将(29)も「まだ終わりじゃないです。最後まで熱い応援よろしくお願いします」と続いた。
V2に降格した当時の経験を踏まえ「どれだけ自分たちの…」
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ここから頂点を決める戦いが始まる。今季、チームを引っ張ってきた山田は大分三好に所属していた23年に、入れ替え戦を経験している。結果はヴォレアスに2連敗を喫し、V2に降格した。当時の経験を踏まえながら、「どれだけ自分たちのバレーボールができるか」と、短期決戦こそ自分たちのチームを信じることの重要性を説いた。
「本当に焦らずに今までやってきたことを試合で発揮できるかが重要になってくる。今まで勝っていたチーム相手でも勢いに乗ったら、どっちが勝つか分からない難しい戦いになってくるので、自分たちがやってきたことを本当に信じることが大事」
ジャンプサーブを放つイエスタのOH山田
もう一つの理由
そして、F鹿児島に負けられない、もう一つの理由がある。昨季までイエスタで主将を務めていたOH小森郁己(29)が所属していることだ。山田は元チームメートに対し、「小森さんが試合にも出ているみたいなので、そういった意味でも負けられない」と〝再会〟を心待ちにした。この日もサービスエースを2本決めるなど、短期決戦で鍵を握るサーブは好調だ。「残りの2戦を勝つためにやってきている」。東地区は圧倒したが、頂点にたどり着くまで、慢心することは一切ない。
■今季初スタメンでチーム最多の16得点を記録したOH澤口将太郎(23)
「(スタメンで)めちゃくちゃびっくりしました。(満員での活躍に)自分の人生の中で一番と言っていいぐらい、本当に最高の試合だった」
スパイクを放つイエスタのOH澤口(中央奥)