高校野球
2025/03/24 19:45

【センバツ】10年ぶり勝利の東海大札幌高 寄付集めの周知不足で滞在費がピンチ!

練習会場のグラウンド整備をする東海大札幌高ナイン=撮影・小田岳史

1回戦の前までは目標の半分以下

 選抜高校野球大会1回戦で日本航空石川を破り、10年ぶりに甲子園での勝利を手にした東海大札幌高が予想外の〝ピンチ〟を迎えている。10年前の大会で準優勝している同校は、北海道勢初のセンバツ日本一を目指し、決勝までの滞在費として約5000万円を目標に寄付金活動を行ってきた。しかし、1回戦前の21日の時点では集まった額が約2000万円にとどまっているという。同校の公式ホームページ上で特設サイトを設けているが、そこに行きつけないOBや関係者などから、「どのように寄付の申し込みをしたら良いのか」という問い合わせも複数寄せられており、情報がうまく行き渡っていないことも要因の一つにあるようだ。このまま周知徹底を図っていき、目標達成に尽力していく。

 劇的逆転勝利から一夜、宿舎のある大阪で最低でも2回戦までの滞在費が2日間伸び、戸田敬太部長(41)は厳しい台所事情を明かした。すでに収支はマイナス状態。「当初の目標は5000万円。全然、足りてないです」と困惑した様子だ。。

クラウドファンディング使用せず

 10年ぶりの出場ということもあり、「周知の方法が足りなかった」とここまでの準備不足を嘆いている。近年、同じように寄付金集めに苦戦する全国の出場校では、クラウドファンディングの専用サイトを活用する学校が増えているが、今回は同校の公式ホームページ特設サイトからの受付のみ。そのため「OBの親とか同窓会とか、野球のOBもどういう風に(寄付を)出したらいいのか分からない」と直接、学校へ持ち込む関係者もいたという。戸田部長は改めて「東海に少しでも関わる皆さん、関わっていただいてる皆さんは、是非お願いしたい」と話し、特設サイトでの寄付を呼びかけた。

 寄付に関する情報は東海大札幌高の公式ホームページから。

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