矢沢宏太 2年ぶりの開幕1軍メンバー入り当確! 3割到達の適時打に強い手応え
フリー打撃の順番を待つ矢沢(左)=撮影・松本奈央
■全体練習(3月24日、エスコンフィールド北海道)
野手で勝負の3年目シーズン 確実となった開幕1軍
日本ハムの矢沢宏太投手(24)が自身2年ぶりに開幕1軍メンバー入りすることが確実となった。
24日にエスコンフィールド北海道で行われた全体練習に参加。野手一本に絞って勝負している今季、目標に掲げている開幕スタメンに向けて、まずは第一関門を突破した。
主力メンバーとして全体練習に参加
ぶ厚い選手層の中から、キャンプ、オープン戦を経て絞り込まれてきた開幕1軍メンバー。チームの主力選手が参加したこの日の練習に背番号12の姿もあった。
「開幕スタメンというのを第一の目標として過ごしてきたので、その可能性がまだあるということは良いこと。そこに向かってオフにやってきたので、今のところは良い感じかなと思っている」。昨年11月の契約更改の際に目標として掲げた「開幕スタメン」につながる切符を勝ち取ったことに安堵した。と同時に、さらなる狭き門への挑戦にへ気持ちを新たにした。

サウスポーから価値ある一打
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23日のヤクルト戦では七回から左翼の守備に就いた。八回1死一、三塁のチャンスで巡ってきた第1打席では相手の5番手左腕・山本からライト前へタイムリーヒットを放った。この安打でオープン戦の打率が3割ちょうどに到達した。
「打率はあまり気にしていなかった」と口にする一方、この安打は矢沢に別の面で大きな手応えをもたらした。「最初から試合に出る、出てレギュラーになるとなったら、左ピッチャーとか関係なく打たなければいけない。左ピッチャー相手のチャンスで、じゃあ代打、となったら試合に出続けられないので。あそこは絶対、打たないといけないところだったので、価値のある打席だった」。左対左という打者が不利とされる場面で結果を出せたことは、間違いなく首脳陣へのアピールとなった。

新庄監督が重宝するスピード
いよいよ4日後に迫ったシーズン開幕戦。新庄監督は西武の開幕投手・今井に対して〝足〟をオーダーの選考基準とすることを示唆している。俊足を誇る矢沢にとって、強い追い風が吹いている状況だ。
開幕へ準備万端の一刀流・矢沢
「いつも通りしっかり準備を。スタメンで出る、出ないは分からないけど、最大限の準備をしたい」
投手としても高い能力を持ちながらも、開幕スタメン入りを目指し、野手一本に絞って戦ってきた。その成果が発揮される瞬間が、もう間もなく訪れるはずだ。
