妻の勘は鋭い。２２日のヤクルトとのオープン戦。ここまで無失点投球を続けていた山本拓が、逆転の２ランを浴びるなど１回２失点を喫した。その試合、夫人は「ＤＡＺＮ」のライブ配信でピッチングをチェックしていたという。

　「投球練習を見た感じ、今日なんかやばそうと思って（映像を）閉じたらしいです。開いたらまだ投げていて、逆転されていて見たくないと消して、もう１回つけたらまた投げていたらしいです。なんか変な感じするって思ったみたいで。後付けなので分からないですけど」。登板前から、夫の乱調を予知していたという。

　昨シーズン中、調子が上がらなかった右腕に「テンポ悪くない？」と助言。復調に導いたのも、愛妻だった。「今日、元気なくない？　今日、気持ち落ち込んでいない？　とか、そういう思ったことをハッキリ言ってくれる」。いつもそばで見守ってくれる心強いパートナーだ。

　日本ハムは２８日に、敵地で西武と開幕戦を迎える。この日はエスコンフィールド北海道で全体練習を行い、「今日、なんか作ってと言っておきました。開幕前の飯だから気合入れて作るわと言っていました。何、来るか分からないですけど」と山本拓。自宅ではごちそうが待っているはず。過酷なリリーフを担うやまーんにとって、よめーんの存在は何よりも大きい。