開幕マスク有力の田宮裕涼 「まずは初戦絶対、勝てるように」 西武・今井攻略の糸口は-
明るい表情でノックを受ける田宮=撮影・桜田史宏
■全体練習(3月25日、エスコンフィールド北海道)
日本ハム・田宮裕涼捕手(24)が、シーズン開幕に向けて万全を強調した。昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた影響などで調整が遅れていたが、ここに来て完全復活。28日の西武戦(ベルーナドーム)では、2年連続の開幕スタメンマスクが有力となっている。
「もう不安なく開幕からいける」
エスコンフィールド北海道での全体練習を終えた田宮の表情は明るかった。「もう不安なく開幕からいけると思います」とキッパリ。「キャンプの時は状態あまり上がってこなかったので、開幕間に合うかどうか自分に不安なところがあったのですが、しっかり合わせることができてよかったです」と言葉に力を込めた。
打撃練習する田宮
金村のために青いキャッチャーミット
19日には開幕投手に内定している金村の最終登板で、バッテリーを組んだ。昨季からコンビを組んでおり、信頼関係はバッチリ。オフには同学年右腕の要望を受けて、青のキャッチャーミットを作った。それだけに2年連続で先発マスクをかぶる可能性が高い。
19日の巨人戦、青のキャッチャーミットで金村とバッテリーを組んだ田宮(右)
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開幕前最後の3連戦となったヤクルトとのオープン戦では、苦しんでいた打撃でも結果を出した。22日には三塁打を放ち、23日は途中出場で中前適時打をマーク。「みんなより実戦も遅れていたので、少し焦りはありましたけど、試合の中で自分のやりたいことをできたと思います」とほっとした表情を浮かべた。
攻守に活躍 昨年の経験生かす
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初の開幕1軍でマスクをかぶった経験が生かされそうだ。昨季は地元・千葉で開幕戦を迎え、エース伊藤を好リードし、決勝打を放った。「一発目が(ZOZO)マリンだったので、そんなに緊張せずにできました。開幕戦の緊張感を変に硬くなることなく味わえたので、とてもよかったと思います。今年はそれをうまく結びつけていけたらなと思います」。
練習の合間に笑顔を見せる田宮
昨季5打数2安打「イメージ的に苦手ではない」
西武の開幕投手を務める今井に対し、昨季5打数2安打。4月5日の西武戦では、見逃し三振に倒れたものの14球粘った。初選出されたオールスターではバッテリーを組んだ。「初めて受けて改めてすごいピッチャーだなと思いました。打てるか、っていったら違いますけど、イメージ的に苦手ではない。自分なりのバッティングをやっていきたいと思います」。
とはいえ、簡単に打ち崩せる相手ではないと理解している。「やっぱりいいピッチャーなので、ヒット打つだけがバッターの仕事じゃないと思っている。チームのために何が自分にできるか。僕は粘ったりできるので、そこもしっかりやって球数も多く投げさせてピッチャーに負担をかけて、他の野手が打ってくれたらいいなと思っている。自分が打つだけではなくチームのために(試合に)出たらやりたいと思います」。
24年4月5日の西武戦で今井と対戦し、14球ファウルで粘った田宮
「僕の成績はちょっとどうでもいい」
女房役として、最優先はチームの勝利。「チームが勝つことだけ。僕の成績はちょっとどうでもいいので、まずは初戦絶対、勝てるようにやっていきたいです」。扇の要として頼もしさが増していた。

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