【一問一答】北山亘基 2軍戦4回0封で準備完了「これ以上ないぐらいハードだったんですけど…」
4回無失点と好投した北山=撮影・近藤裕介
■イースタン・リーグ1回戦 ヤクルト3-4日本ハム(3月25日、鎌ケ谷スタジアム)
開幕ローテーション入りが濃厚となっている日本ハムの北山亘基投手(25)が25日、2軍ヤクルト戦(鎌ケ谷)に先発し、4回を2安打無失点に抑えた。4三振を奪い、四死球は0。ほぼ予定通りの61球で最終調整を済ませ、準備万端でプロ4年目のシーズンに入る。
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―イニング、球数の目安はどうだったか
「ドンピシャでしたね。4回か、60球、どっちか目安で。球数優先で。最後いい感じに合わせられたのでよかったです」
―目安は、自身が主導で決めたか
「次の登板に向けて、間の日数を考えて、もうちょっと投げてもいいんですけど、開幕前なのでしっかりベストコンディションで入るために調整して。本来はもう少し短めの設定で、と(首脳陣に)言われたんですけど、それよりはもうちょっと投げたいですと話して、これぐらいの球数に決まりました」
―内容が良かったように見えたが
「普通ですね。ちょっと、きのうは(エスコンフィールドで)練習後に移動で、夜に(鎌ケ谷に)着いて、翌日登板だったので、結構タフなところもあったんですけど、投げながらちょっとずつ、動きやリズムが出てきた部分があったので、可もなく不可もなくという感じです。けがなく終えられたことが一番良かったです」

―チェックポイントは
「きょうはツーシームをだいぶ多く投げました。そのボールを使ったことで、良い投球になった場面もあったので、一つそこは収穫かなと思います。今はツーシームだけではなくて、カットボールも、速球系の変化をすごく練習している部分があるので、きょうはそれを試せたというのは、一つ良かったんじゃないかと思います」
―二回に沢井の2球目から151、150、151キロと一気に球速が上がった
「(最初は)ちょっと体が動いていなかったので、二回ぐらいから、だんだん動いてくる感じがありました。だいたい145キロ前後はツーシームあたりが多くて、147、8、9、150キロを超えるのが真っすぐ。43、4、5、6、7ぐらいまではツーシームです。そんなにきょうは、出力をいっぱい出してというより、リズム良く投げることや、イニングをまたいで投げていくところの感覚だけは失わないように、と思って(試合に)入ったので、そこはできたので良かったと思います」
―去年と比べて、三振数は保ちつつ、四球は減っている
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「それだけを求めてこのオフやってきました。まだ開幕していないですけど、それが今、実際に数字となっている。このオープン戦期間すごく手応えがあるので、充実しています。要因は一言では言い表せないですけど、まず自分が意図したところに意図したボールが行くようにするには、思い通りの動きを再現できないとダメ。再現性を高めるという意味では、思い通りに動かせる自分の体を手に入れることだと思うので、自分の思った動きと実際の動きが一致するように、日頃からトレーニングを重ねて、だんだんそこが改善されてきています」

―2ボール、3ボールから三振を取っていた。再現性は修正能力につながるか
「不利なカウントや、バッター有利のカウントでも全然焦りが出なくなりましたし、自分の体のベクトルさえミットに向かっていけば、あとは腕を振るだけでゾーンにだいたい行く。その感覚がこのオープン戦期間に以前よりすごく増してきているので、変な焦りがなかったり、落ち着いて投げられている要因なんじゃないかなと。そこもメンタルにつながってきますし、心技体全部、総合して向上できているんじゃないかと思います」
―開幕までどんなことを意識するか
「けがをせずに、しっかり調整することだと思いますし、このオープン戦期間すごく充実していた部分もあったので、そこを自信にしながら。自分の実力以上のものは出ないと思うので、しっかりやってきたことを出すことに集中して、変に欲を出さず、やれることをしっかりやりたいです」
―1軍首脳陣に言われてきたことは
「コーチたちには、おまえだったらどこで投げてもちゃんとやるやろうから、今回はファームで登板が2回続くけど、しっかりやってきてくれと言われました。きょうもしっかり準備して臨みました。(エスコンから)長距離移動で、きのうは(羽田空港から)ここ(鎌ケ谷)まで通勤、帰宅の時間だったので2時間かかったんですけど、移動して着いてから残りの時間でどう準備して入るかというところを自分でいろいろ模索してできたので、すごく成長したんじゃないかと思います。登板機会をもらえるだけありがたいので、しっかり100%を出せるようにやり続けていきたいと思います」
―きのうは鎌ケ谷に戻ってから、少し体を動かしたりしたのか
「めちゃめちゃしました。まずすぐに食事を取って、全部、荷ほどきをして、マットレスとかも送っていたので、それを敷いて。一通り終わってからお風呂に入って。その後しっかりストレッチして、1時間半ぐらい、ストレッチ兼、体を動かすエクササイズをゆっくりやって、寝ました。ゆっくり寝て朝起きて、食事を取って、試合前2時間ぐらい動いてゲームという感じです」

―鎌ケ谷に泊まる日数は少ないが、マットレスはちゃんと準備した
「それはもう。睡眠し慣れていない寝具で寝て、首寝違えた、とかなったら最悪なので。ある程度予測のつくものを揃えて、最悪なことにはならないようにしてます。枕とかも自分のやつです」
―きのうは何時頃、鎌ケ谷に着いたか
「(午後)7時半過ぎとか。(エスコンで)サインプレーの練習をして、終わってすぐに移動して。めっちゃ急いで準備して、ここに来てって感じです。すごいハードでしたね。きょう、これ以上ないぐらいハードだったんですけど、これも良い練習になるなと思って。今後またそういう機会が、1軍にいてもあるかもしれないので、そこで生かせたらなと思います」
―開幕へ向け、意気込みを
「昨シーズンを終えた時に、次は自分はどういうレベルになりたいか、というところを頭にはっきり描いて、オフシーズンしっかり取り組んできたのがまずあります。その流れで、このキャンプインからオープン戦までしっかりけがなくできたことが、自分の中ではすごく良かった点かなと思います。その中で、着実に成長している部分は感じられるので、この期間、すごく充実したものだったと感じています。じゃあ次はそれを、シーズン中にいかに発揮するかというところだと思う。今までやってきたこと、プラスアルファ、シーズンを通してまたもう一歩成長していけるように、継続してやっていきます。もちろん開幕に向けても準備しますし、その後もしっかり投げていく中で、よりスケールの大きいピッチャーになっていければいいんじゃないかと思うので。そのための準備をしっかりできてきているのと思うので、それを信じて、もっと高みを目指してやっていきたいと思います」