【センバツ】F藤田琉直伝ナックルカーブ披露した東海大札幌高エース矢吹太寛 夏に向けて出直し誓う
八回途中から3番手で登板した東海大札幌高の矢吹=撮影・小田岳史
■選抜高校野球大会(3月25日、阪神甲子園球場)
▽2回戦 東海大札幌高2-8浦和実業
10年ぶり8強入りを目指した東海大札幌高は、昨秋の関東大会4強の浦和実業に2-8で完敗した。公式戦2度目の先発となった砂田左漸投手(2年)が3回3失点(自責)、2番手の高橋英汰投手(3年)は4失点(自責3)、矢吹太寛投手(3年)も1失点。2試合で9失策の守備とともに、投手陣の立て直しも最後の夏に向けての課題となった。
八回途中から3番手で登板した東海大札幌高の矢吹=撮影・村本典之
「他のピッチャーに迷惑をかけた」
甲子園からエースナンバーを背負った矢吹だったが、本調子からはほど遠かった。球速は最速に3キロ及ばない141キロ止まり。1回⅓を投げ1失点。「自分があまり投げてなくて、すごく他のピッチャーに迷惑をかけた。だからこそ、また夏に戻っていきたい」と、奮起を誓った。
日本ハムドラ2左腕から教わった新球「教え方が分かりやすかった」
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甲子園に向けて準備してきた新球に手応えはあった。昨年9月の関東遠征で、遠藤愛義監督(40)の母校・東海大相模の3年生だった日本ハムのドラ2左腕・藤田琉生からナックルカーブを教わった。「教え方はすごく分かりやすかったので、すぐ自分の良い感覚で投げられました」。大会前には、試合で使える程度まで精度が上がり、九回先頭打者のカウント1-2で初披露。119キロのナックルカーブで空振り三振に討ち取った。
九回を無失点に抑えてベンチに戻る東海大札幌高の矢吹
負けない投手となって戻ってくる
ダブルエースといっても、背番号「1」は、ひとつ。「球速をもっと上げたいですし、変化球の精度ももっと上げていかなきゃいけない。そうだとしても、自分の良さはコントロールだと思うので、コントロールを崩さず、もう一回、見直して、負けないピッチャーとして帰ってきたい」。真のエースとして、再び聖地のマウンドを目指す。
■公式戦2度目の先発で3回3失点(自責2)の砂田左漸投手(2年)
「内心驚いたけど、全道大会に一回先発した経験もあったので、緊張感もなくできた。夢の舞台で自分のマックスを更新したのは、自信になった」
■2番手で登板して4回⅓4失点(自責3)だった高橋英汰投手(3年)
「前回の試合でもフォアボールがあったり、今日は少なかったけど、ゾーンで勝負した時に捉えられない球というか、分かってても打てないような球を投げれるようになりたい。目標は150キロ」