コンサドーレ
左膝負傷から復帰 田中克幸がフルメニュー消化 キャリア最大のケガに「不安ありました」

■3月27日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は、26日のルヴァン杯・福島戦に帯同しなかったメンバーを中心に、ハーフコートでの7対7や6対6の練習を行った。2月27日の練習中に左膝外側側副靱帯を損傷して部分合流が続いてたMF田中克幸(23)がフルメニューを消化。今季ホーム初勝利が懸かった29日のホーム甲府戦(プレド、午後2時KO)での強行出場も辞さない覚悟だ。
驚異の回復力 左膝外側側副靱帯損傷から1カ月
ケガから1カ月。驚異的な回復力で札幌の天才肌レフティーが帰ってきた。「接触や対人の怖さは多少あります。100%か、と言われるとそうでない部分もありますけど、ほぼ痛みもなくプレーできている。短い時間でも、セットプレーや攻撃のところなど、少なからずしっかりやれる部分はある」。本来なら、4月5日のホーム徳島戦での完全復帰を目指していたが「行けと言われたら、僕自身はやれると思っている」。自身、今季初のホームゲーム出場に前向きだ。
5歳でサッカーを始め、ここまで大きいケガは初めてだった。負傷直後は、さまざまな思いが頭の中を駆け巡った。「膝のケガですごく苦しめられている選手も多くいるし、本当に一番嫌な部分のケガだった。最初はすごく不安だったし、今後のことを考える時間もあった。繰り返さないように、どう治すか。思ったより早くピッチに立てるのは、すごく前向きですし、改めてサッカーができるのは幸せ」。選手生命を脅かしかねなかったケガを契機に、これまで以上に体と向き合い、再発防止に取り組む。