《SHINJOの信条》スピード＆パワーでもあるし、時には僕の『何しとんねん！』という作戦で勝つ（笑）
■全体練習（３月２７日、ベルーナドーム）
―いよいよ開幕前日
「（西武が）本当にいいチームになっているので、去年も１３勝１０敗で、そこまで離して勝っていない。手ごわいチームだと思います。逆に面白いんじゃないですか」
【金村尚真 充実の調整を経て大役へ 試合前に必ず食べるものは…】
―（開幕投手の）今井にはスピードで対抗
「でも今年の今井くん、違いますからね、去年と。彼は投げ方が毎年、変わるので。今年もオープン戦を見ていますけど、キャッチボールの延長のような投げ方。あれ、なかなか打ちづらいんですよね。ただ、いいピッチャーを結構、打つので、うちの場合は。どうなるか。でも勝ったら大事な開幕戦を取りましたと言うし、負けたら１４３試合分の１じゃないですか、で終わります（笑）」
【開幕マスク有力の田宮裕涼 「まずは初戦絶対、勝てるように」 西武・今井攻略の糸口は－】
―会見であえて今井投手の予備動作の癖に触れたが
「実際にありますからね。バレても全然、大丈夫。うちのピッチャーだって相手からバレているし。あえて言って…全くなくなっていたりして（笑）。え、直したの？ はえーって。まあ、それを直すと、違うところが出る。またそれを探るのも面白いし」
―陽動作戦か
「それは考えてください、そっちで（笑）。塁に出ないと意味がないから。キャッチャーが誰が来るか、分からないし。古賀捕手だったら捕ってコントロールもいいし、肩もいいし。彼、応援しているんですよ、福岡（出身）なので。いつも投球練習が終わった後のセカンド送球のボールが高かったら、ベンチから怒っている。もっと低く投げる練習をしなさいよと。（古賀は）『すみません、すみません』みたいな。やっぱり全体を良くしないといけないと僕は思うので」
―スタメンは決まっているか
「決まっている。別に言ってもいいけど、だいたい分かるでしょ」
【清宮幸太郎 ２年ぶり開幕スタメンに向けて心身共に良好「気負うことなく、いつも通りに」】
―選手には伝えているのか
「うん。言っています。それは当然でしょ。ビデオ、すり切れるほど見させられている。コマ送りで。ちょっとだけグラブが中に入っていたらスライダーとかね。そういうのは事前に伝えておかないと」
―監督自身も相当、研究したのか
「それはもう、全チーム見ていますよ」
【松本剛 開幕戦へ自身の起用法は「３パターンくらいイメージしている」】
―特にこの期間、西武を入念に
「そんなことないですよ。ほかのチームも。先、先を行かないと。時間を決めてパッと見て。準備しておかないと慌てるから。準備しておけば、落ち着いてオーダーを組めるから。あとはけが人とかの情報を入れながら。そうなってくると、また変わってくるし」
―西武打線で気になる選手は
「１、２番、いいですよね。去年、西武さんと戦っていて、１、２番はこの２人がいいな、という話をしていたんですよ。逆でもいいし。まあでも、今年１年間、長谷川くんと西川くんでいくとしても壁があるので。そこでベンチがどれぐらい辛抱できるか。けがも（心配）。半端ない体力を使うので。３カ月ぐらいたった時に疲れとともに状態が落ちてくると思うから。うちもそうだったしね、この３年間。楽しみなポイントではありますね。２人、どういうバッティングをするのかなとか、盗塁でどういうスタートを切るのかなとか、結構、２人ともオーラがあるので、楽しみにはしています」
【野村佑希 ４番で迎える開幕へ準備万端 ４番といって思い描くバッターは…】
―４年目は予定していなかったと。どんな心境か
「今年が一番、大事なシーズンじゃないかな、という気持ちにはなっていますね」
―昨年はセコセコ野球をしたいと。今年はそれに磨きがかかっているか
「いや、今年はない。セコセコ野球はない。ドッカーンといける打線も組めるし、スピードのある野球もできますし、それをミックスさせて。スピード＆パワーでもあるし、時には僕の『何しとんねん！』という作戦で勝つ（笑）。５パターンぐらいあるんですよ。それを組み合わせていかないと面白くないでしょ。最終的には、１つの固定した打線というのが、どっちになるのか。例えば、スピードのある選手が２人、３人いて３割１分打っていたら使うでしょ。そこでパワーのあるバッターが２２本ぐらい打っていたら使うでしょ。そうしたら迷うという（笑）。どうしたらいいねん、という。そういうチームをつくり上げていきたいですね。あとは新しいスターが出てくると、活気も出てくる。（選手の）使い方が重要なポイントかなと」
【矢沢宏太 ２年ぶりの開幕１軍メンバー入り当確！ ３割到達の適時打に強い手応え】
―今年が一番、大事というのは、最も優勝を狙えるからか
「狙えますね。はい。勝ち方も分かってきているし、逆転してもピッチャーの抑え方も分かっていると思いますし。僕より選手たちの方が特に感じていると思いますよ。今年はチャンスだと。今年ダメだったらもしかして、ズルズルいってしまうかな、という気持ちにもなっていると思うし。その前に競争が激しいから」
【水野達稀 今井攻略のカギは「揺さぶり」 打つのは大事な場面だけ？ イジられてさらに発奮】
―順位予想は見ているか。ほとんどが日本ハムをＡクラスに予想している
「見ています、見ています。でもほかのチームもいい仕上がりをしていますし、こればっかりはちょっと分からないですね。ただ、ソフトバンクさんに関しては、甲斐くんの攻め方って僕、大嫌いなんですよ。やっぱり、追い込んでから、ピッチャーは思いきり腕を振って。（ワンバウンドが）後ろにいかないでしょ。盗塁を仕掛けた時にショートバウンドを捕ってセカンドで刺されるケースがものすごくあったので。今、（ほかの捕手を）見ていたら、ブロッキングにいっているから。その違いはものすごく大事でもあるし。そこは大きいかなと思いますね」
【五十幡亮汰 あるぞ２年ぶり開幕スタメン 自慢の足で西武・今井を〝走攻撃〟】
―甲斐が抜けたことで戦いやすい可能性も
「あとはブロッキングを意識しすぎて、（捕手の）右手が前に出てくるんですよね。バッターが打つ前に。ちょっと危ない。キャッチャーを見ていても。そこで故障も出てくるんじゃないかな、というところ（心配）がありますね。甲斐くんはずっと右手が後ろでしたから。田宮くんもたまに、八回の同点の場面とか、（右手が前に）出てくるんですよ。ファウルチップが当たって骨折したらどうするんだと。もったいないやろと。自分が一番、後悔するから。そこはもう失敗よりも、けがをしないように。…でも出てきますけどね。結んでおこうかな、後ろに（笑）。それか、すごい強力な磁石でくっ付けるか（笑）」
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