ファイターズ
達孝太 21歳バースデーに〝圧投〟5回15人斬り 誕プレは「堀さんに買ってもらいますか(笑)」

■イースタン・リーグ3回戦 ヤクルト1-0日本ハム(3月27日、鎌ケ谷スタジアム)
課題克服の快投! 「良かったんじゃないですかね」
日本ハムの達孝太投手が21歳の誕生日に2軍ヤクルト戦(鎌ケ谷)に先発し、5回1安打無失点で四死球0の6奪三振と躍動した。
ただ一人、日本を代表する強打者・山田哲人には安打を許したが、後続を併殺で仕留めて二塁を踏ませず、打者15人でピシャリ。自慢の直球は最速153キロを記録し、こだわりを持つ平均球速も150キロに迫った。昨季までは三回以降、一気に球速が落ちる〝弱点〟があったが、この日は三回に151キロ、五回にも149キロを計測。 「良かったんじゃないですかね」と自身に及第点を与えた。
新たなピッチングスタイルも披露
変化球も抜群だった。スライダー、カーブ、フォーク、カットボール、チェンジアップを、カウント球でも決め球でも自由自在に操った。直球を1球も使わずに三振を奪う場面もあり「今までそんなピッチングはあんまりしてこなかったので、ちょっと違和感はあるんですけど、次の段階に来ているんじゃないかなという感覚はあります」と、うなずいた。
改良したカーブとスライダーにも手応え
変化球の進化は偶然ではない。昨年12月からカーブ、今年2月のキャンプ中にはスライダーの改良に着手。制球力向上を狙い、試行錯誤を繰り返してきた。
「カーブは今まで思いっきり抜くイメージだったんですけど、コントロールしにくかったので、それだったら思いっきり腕を振って投げた方がいいかなと。 今はスパイクカーブと呼んでいて、真下に落ちるような軌道です。きょうは4球ぐらい投げて、カウントも取れたし、空振り三振も取れたので、良かったですね。スライダーもいろいろ試して、握りを変えたら良くなりました。スイーパーなんですけど、スイーパーだと思って投げるとダメなので、スライダーだと言って投げています(笑)」