浅間大基&細川凌平が後輩にエール センバツ甲子園の決勝は横浜vs智弁和歌山
サヨナラ四球を選んだ細川(左)と浅間=撮影・近藤裕介
■イースタン・リーグ1回戦 DeNA1ー2日本ハム(3月28日、鎌ケ谷スタジアム)
選球眼でサヨナラ勝ちに貢献
日本ハムの浅間大基外野手(28)と細川凌平内野手(22)が出場し、2ー1のサヨナラ勝利に貢献した。同点の九回1死一、二塁で、代打起用された浅間が四球で好機を拡大。続く細川もしっかりボールを見極め、試合を決める押し出し四球を選んだ。
2人の共通点は、同日に母校がセンバツ甲子園で決勝進出を決めたこと。試合後、揃って後輩の快挙を祝福した。
サヨナラ四球を選んだ細川
母校が決勝進出 浅間「誇らしい気持ちです」
横浜高出身の浅間は「うれしいです。やっぱり、強い横浜が帰ってきたのかなと。僕らの時は甲子園に行っても勝てなかったので、うらやましさもありつつ、誇らしい気持ちです」と笑顔を見せた。
松坂大輔以来の快挙へエール
母校の奮闘ぶりは、時間を見つけてチェックしている。「(試合は)ちょくちょく、見られるタイミングで見ています。しっかりした野球をしていますよね。横浜高校らしいというか、派手に長打、長打というのもできると思うんですけど、全員が打線になっている感じが、すごい横高らしいなと思います」と分析した。
そして「あと1勝(で優勝)ですよね。でもたぶん、通過点でしかないと思うんですよ。松坂さん以来の春夏連覇を狙えるチームだと思うので、勝って(夏への)通過点にしてもらいたいです。まあ、言うのは簡単ですけど(やるのは難しい)。でもそれぐらいOBとしては期待しています」とエールを送った。
予選からチェック済みの細川 「選手と監督が一つになっている」
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智弁和歌山高出身の細川は「毎年、12月にあいさつも兼ねて母校のグラウンドで練習させてもらっているので、その時に後輩たちと顔を合わせる機会もありますし、もちろん予選からずっとチェックしている。そういう子たちが甲子園で躍動して勝ってくれている姿はうれしいなと思います」とにっこり笑顔を輝かせた。
「選手はもちろんですけど、監督の中谷さんがやりたい野球を、今年の春はすごいできているような気がする。選手と監督が一つになって、意思疎通ができていて、すごい良いチームだなと思います」と胸を張った。
決勝の相手は秋の明治神宮大会を制した〝本命〟横浜だが「ここまで来たら、実力の差はないと思う。ベスト4ぐらいからは全部、強いです。横浜は秋の王者なので、連勝記録を止めるのが智弁和歌山であってほしいと思う」と期待を寄せた。
サヨナラ四球を選んだ細川(右)と浅間(左)
期待通り! 夢のカードが実現
ベスト8が決まった頃から、2人の間では甲子園が話題に上っていた。浅間は「凌平が野球大好き人間すぎて、情報をいつもくれます(笑)。どこでも(試合映像を)見ていますね。ベスト8ぐらいから、『ワンチャン、智弁と横浜あるんじゃないですか』って(細川が)言っていたんですよ。本当になりましたね」とニヤリ。細川は「本当になって良かったです。勝ってくれたらうれしいです」と、期待通りのカードとなった決勝戦を心待ちにしていた。
先輩も負けていられない!
2人はともに開幕2軍スタートとなったが、シーズンは長い。浅間は「日々、試行錯誤しながらという感じで、良くも悪くもないですけど、その日その日のベストを尽くしています。もちろん、そこ(1軍)を見据えて野球をやっている。結果を出さなきゃ上がれないと思いますし、結果の中にも内容を求めてやっていきたいと思います」と意気込んだ。
細川は「自分の価値が出るのは出塁。打率3割、出塁率4割は自分の中で目標。塁に出たら盗塁をしっかり狙っていって、チャレンジしていく」とアピールを誓った。後輩たちの活躍も力に変え、虎視眈々とチャンスを待つ。
