《SHINJOの信条》(清宮の先制アーチは)打ったっけ? バナナ食べてた(笑)

■パ・リーグ1回戦 日本ハム2-0西武(3月28日、ベルーナドーム)
―見事な勝利でした
「予想通り、守りで勝てましたね。金村くんもオフから準備したことを全て出してくれて安心しかないピッチングをしてくれました。あとは矢沢くんのサードの返球と左中間の打球のフライの処理、あれが大きかったですね」
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―金村は初めての開幕投手で完封勝利
「先発ピッチャーには基本、九回投げるという意識で行かないともう投げさせないよと伝えているので、その気持ちは金村くんの中にはあって、七回で代えられる気持ちは全くなかったと思います」
―九回最後のマウンドに送り出す時、何か声を掛けたか
「いや、八回の投げた後に、行っちゃうよと言いました(笑)」
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―金村の反応は
「うんって言っていた」
―堂々たるピッチングだった
「ねぇ。まあ(西武先発の)今井くんもすごい良いピッチングをして、投手戦になることは分かっていたので、予想が1-0か2-1だったんですよ。そしたら2-0やった。外れた」
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―機動力重視の先発オーダー。最後まで代打を出さなかった
「守りっていうのは僕の中では常に大事だと思っているので、でも明日はちょっとスピード、守りの打線ではないということは伝えておきます」
―七回に清宮が先制のホームラン
「打ったっけ? バナナ食べてた(笑)」
―ベンチでは恒例の指一本タッチ
「でも、これからですよ。今日のホームランでワイワイワイワイ喜んでいるようじゃまだまだですね」
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―3連敗しないようにと言っていたが、まず1勝を挙げた
「いや、これ1戦目で1勝したということはもう3つ。あと2つ取りに行きます」
―4番の野村にはヒットが出なかった
「まだまだ1試合ですから。143分の1ですから」
―就任4年目のシーズン。開幕戦を終えて感じていることは
「そんな今まで以上にドキドキ感も、緊張感も多少ありましたけど、選手を信じているので。どっしり構えて見守るだけの試合でした」
―明日の第2戦は何を重視した先発オーダーにするか
「明日? 明日は明日の風が吹きます」
―投打がかみ合った試合だった
「ねぇ。本当、本当。守りながら打つ。一発、二発か。この試合はすごく気持ち良いというか、狙い通りの勝ちでしたね」
―矢沢を1番、五十幡を9番に置いた
「ずっと1番でキャンプからやっていて、例えば五十幡くんが初回に三振をしたとして、それでムードがちょっと下がったら嫌なので。五十幡くん本人は1番だと思っていたと思うんですけど、9番で楽に打席に立ちなさいということは伝えて。矢沢くんはフライを上げましたけど、三振はしてほしくないので1番バッターに」
―清宮の2番起用は今後も続く
「攻撃的2番というか。例えば1番に矢沢くんが出たとして、選球眼が良いから。で、引っ張って一、三塁というのもつくれるし。レイエスも2番を考えたんですよね。矢沢くんが出た時にちょっと真っすぐが増えるかなって思ったので。左、右、左で行きたかったんですけど、まぁ結果オーライというか。勝ったのでこれが正解です」
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―終盤のホームランで決着がつくイメージはあった
「今日? なかった。なかった」
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―足を使って点を取って
「まぁ、金村くんも点数をやらないと思っていたし、今井くんからもなかなか…。相手のミスか何かで塁が進んで、犠牲フライとかで1点入るかなってイメージはしていましたけど」
―機動力重視のオーダーの中、一発で試合を決められたのは
「両方できますからね。明日は今日の逆で行くか。ちょっとスピードを挟みたいかなって思うんですけど、すべてが良いので、よう分からん(笑)」
―試合に出してあげたい選手がたくさんがいる
「いや、そんなことないです。今年に関しては出してあげたいっていう気持ちはない。勝ちに行くから」
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―調子が良い選手を起用する
「もちろん、もちろん。でも、一回出さないと分からないですからね。選手の調子は。もちろん調子が良い選手は使い続けるし、調子が良くても内容が悪かったら、もしかしたら変えるかもしれないし。ピッチャーにもよりますけどね。あと球場の相性とか」
―先発の金村はどこが良かった
「打てそうで、打てない。変化球のコントロールも良かったし、タイミングもしっかりね。ランナーがいないときでもクイックしていたし、打席に立っていないから分からないですけど、田宮くんのリードも良かった。同級生ということで、投げ終わった後も話し合いして、次はどう攻めて抑えていこうと話し合える仲なので。今日一緒に寝たらいいんですよね(笑)。ツインで」
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