まちのミライが「北海道サッカーキャンプコネクション」設立を発表
「北海道サッカーキャンプコネクション」の設立を発表する、まちのミライの菅井副取締役社長(右)と渡部特任執行役員=撮影・桜田史宏
■3月29日、大和ハウスプレミストドーム
秋春制に伴いJクラブキャンプ誘致
北海道コンサドーレ札幌の関連会社である「まちのミライ」は29日、札幌・大和ハウスプレミストドーム内で会見を行い、2026-27シーズンからのJリーグ秋春移行に伴い、各クラブの直前キャンプ地を道内の自治体へ誘致する「北海道サッカーキャンプコネクション」を4月1日に設立することを発表した。
【道スポ読み放題! お得な年払いプラン】

すでに東川町がC大阪と連携協定
これまでは、北海道コンサドーレ札幌などが1月から2月の開幕前に、沖縄や九州で事前キャンプを行ってきたが、8月の開幕を見据えて本州よりも冷涼な北海道はキャンプ地として最適。すでに本プロジェクトとは別に東川町がJ1セレッソ大阪と包括連携協定を締結するなど、すでに動き出している自治体もある。会見に出席した渡部真也特任執行役員は「北海道の地域としてのブランド力もベースとしてかなり強い」と、将来的にはJリーグを中心に60クラブの誘致を目指す。
道内各地でプロのキャンプが身近に 観光とセットで経済波及効果も
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
札幌の公式戦は札幌市内で行われるため、道内のほかの地域の子供たちがキャンプを実施することで身近にプロレベルのサッカーと接する機会が創出される。また多くのクラブが北海道に来ることで各地域でプレシーズンマッチを行うことも可能になる。さらにキャンプを見学に来る道外のサポーターが観光とのセットで道内各地域にお金を落とすことも予想され、これまでになかった経済波及効果が生まれるという。同社によると、沖縄県では令和5年度に27クラブがキャンプを実施。21億円の経済波及効果があったという。

札幌のDNA受け継ぎマチの活性化へ
プロジェクトを進める上で、同社の最初の役割はクラブと自治体などのマッチングだ。「私たちは札幌のDNAを継いでいる会社。サッカーを通じて北海道が活性化できる機会があれば、積極的にこうした活動を推進していくべき」。キャンプ誘致の推進に始まり、プレシーズンマッチの手配、開催するにあたっての審判の手配や施設管理など、役割は多岐に渡る。渡部執行役員は「これをきっかけに、サッカーに限らず、いろんな形で北海道内のスポーツツーリズムの拡大につながれば」。秋春制移行を北海道の大きなチャンスと捉え、今後は本格的に活動を加速させていく。
【道スポ読み放題! お得な年払いプラン】