【プレーバック・コメント入り】J2第7節 札幌0-1甲府

■3月29日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
完封負けで3連勝逃しホーム2連敗
北海道コンサドーレ札幌はヴァンフォーレ甲府とホームで対戦し、0-1で完封負けした。アウェー2連勝で今季2度目のホーム戦を迎えた札幌だったが、それまで5戦勝ちなしだった甲府の堅い守りに屈し、ホーム2連敗を喫した。
札幌はリーグ戦2試合でうまくいっていた4バックでスタート。DF中村桐耶(24)は中2日で行われたルヴァン杯を含めて前節から連続スタメンで出場し、左CBに入った。
序盤から激しいプレスを仕掛けてきた甲府に対し、札幌は受け身に回ることが多く、ゲームの主導権を握ることができなかった。逆に札幌のプレスはハマらず、カウンター攻撃でも決定機をつくり出せない。
すると前半7分、相手の左CKから変化を付けられた低弾道の速いクロスを入れられ、甲府のMF荒木に先制点を許す。同16分にはMF高嶺朋樹(27)のロングボールから相手DFライン裏へ飛び出したDF岡田大和(23)にパスが通ったが、GKに詰められてゴールならず。同25分には相手FKが直接クロスバーを叩くなど、前半のシュート数は札幌の「4」に対し甲府は「9」と攻め込まれるシーンが続いた。
後半に入り札幌はシステムを3バックへ変更。左サイドバックの岡田に代えてFW白井陽斗(25)を入れ、右シャドーに配置した。同9分には中村に代えてMF宮澤裕樹(35)をボランチに、高嶺を3バック左にしてバランスを整えた。
すると徐々に札幌の攻撃するシーンが増えた。2分後の同11分にはMF近藤友喜(24)のマイナスパスにDF馬場晴也(23)がワンタッチでアーリークロスをゴール前に入れ、白井がヘッドで枠を捉えるなど、決定機をつくる。
後半のシュート数は甲府の「3」に対し、札幌は「6」と攻撃する回数は増えたが、しっかりと5-4-1で守備を堅められ、はね返されてしまう。
試合終了間際のアディショナルタイムは6分あり、チャンスもあったが、高嶺の左クロスこぼれ球をFWアマドゥ・バカヨコ(29)が左足シュート、DF高尾瑠(28)の右クロスにFW金健熙(30)がヘッドで合わせたが、それぞれゴール上に大きく外してしまった。
最後までゴールが遠かった札幌は4試合ぶりのクリーンシートを喫してしまった。試合後、岩政大樹監督(43)は「ホーム2試合で2連敗ということはあってはならないことですし、これだけ多くの方々が応援してくださっている中で、こういう試合の入りを見せるというのはチームとして非常に大きな問題だと思っていますので、まずはそこからやっていきたいと思います」と引き締めた。
■後半9分から出場してボランチに入ったMF宮澤裕樹(35)
「前半の戦い方がうまくいかなかったので、落ち着かせることを意識した。もう少し攻撃で、クロスが多くなってしまったので、今までやってきていることやクロスだけではないトライをできれば良かった。クロスだけだと対応されたので、際どいところに入ったり、3人目の崩しやバリエーションが出てくれば良かった。自分達がやってきたことプラスアルファで課題に向き合って前進するしかない。停滞したら終わってしまう。(元札幌の甲府・大塚監督とは現役時代に一緒にプレー)本当に仲良くしてもらって新人の頃に優しく声を掛けてくれた先輩の一人。こうやって会えるのは嬉しかった。試合後に少し話をして、よく頑張っているという声を掛けていただいた。まだまだ自分がピッチで頑張る姿を見せたい。一緒にやっていた人がそういう立場になるのを見て、僕も頑張りたいと思えました」
■3試合連続の先発出場となったMF青木亮太(29)
「うまくハマらない状況が試合開始から続いたこともあって、後半はフォーメーションを変えたり狙いがあった。何とかこじ開けたいと思ってやってました。後半のように相手を押し込むシーンになったときにクロスからの攻撃が増えた。押し込んだところから前線のつながりがもう少しあれば崩せたかもしれない。あれだけ押し込む練習はできてなかった。攻撃の質をもっと上げていかないといけない。ホームで勝ててないので、サポーターに申し訳ない気持ちです。後半の流れで何とか勝ち越せるぐらいまで行けると思っていたが、うまくいかなかった。みんな気持ちが入ってないとは思ってない。後半は何とか逆転してやろうという気持ちだった」
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