痛すぎるホーム2連敗 ブーイング受け止める高嶺朋樹主将「選手一人一人の意識を変えていく必要がある」
前半7分、甲府MF荒木(右から3人目)に先制ゴールを決められ、ガックリするMF高嶺主将(同4人目)ら札幌の選手たち=撮影・桜田史宏
■J2第7節 札幌0-1甲府(3月29日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
北海道コンサドーレ札幌は29日、ホームで甲府と対戦し、0-1で敗れた。前半7分、右コーナーキックから先制を許すと、相手の堅い守備を最後まで崩すことができず、今季のホーム初勝利はまたも持ち越しとなった。これでリーグ戦の連勝は「2」で止まり、ルヴァン杯を含めた公式戦は2連敗。次節は4月5日、ホームに徳島を迎える。
【道スポ読み放題! お得な年払いプラン】
試合終了後、悔しそうな表情を見せるMF高嶺
2度のブーイングは「当然」
またも本拠地で白星を挙げることはできなかった。試合後、選手がゴール裏まで来ると、サポーターから2度に渡って大きなブーイングが巻き起こった。MF高嶺朋樹主将(27)は「ブーイングされて当然。サポーターが本気で応援してくれるからこそ、期待に応えなきゃいけない。自分たちの目標はJ1昇格なので、そこは変えずにブレずにやっていきたい」と唇をかんだ。
相手が固める5バックに対しては 「もっと縦パスを通して…」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
甲府の徹底した5バックを、最後まで突破することはできなかった。1点ビハインドで折り返した後半は合計5人をピッチに投入。高嶺はボランチから3バック左へ入ってからも正確なキックでサイドチェンジや前線へのボールを供給し続けた。同11分には、センターラインを越えた左サイドから、ペナルティア内右へ走り込むFWバカヨコへロングパス。そこから白井のヘッドでの決定機につながる起点になるなど、攻撃は活性化した。
「スリー(バック)に入ると前向きで常にボールを受ける状態。ファイブ(バック)の相手に対して自分たちはワイドを取ってますけど、相手もワイドにいるっていう展開。すごく難しい中で、もっと縦パスを通していって、無理矢理にでも(中へ)入れていくことが重要。サイドばっかりになりすぎてしまった」
後半、ルーズボールを拾ってキープするMF高嶺(中央)
リーグ7戦中6戦で先制を許す
開幕からリーグ戦は7試合を消化。第5節の秋田戦を除き、6試合で先制を許している。追いかける展開が多く、自分たちで主導権を握って試合を展開していくことに苦戦している。「セットしたところの守備のところで、後半みたいに前から(プレスに)行って相手のピッチでプレーできればいいんですけど、どうしても最初は特にセットしたところの守備になってしまって、後手後手になってというのは、きょう試合後に話をして感じた」。課題は明確だ。
戦術云々の前に必要なこと
3度目の正直だ。次節の徳島戦は今季3度目のホームゲーム。高嶺は改めて決意を口にした。「勝たなきゃいけないってずっと思っているけど、選手一人一人が次の試合のために良い準備をして臨むことが大事。戦術云々ももちろんありますけど、選手一人一人の意識を変えていく必要がある」。いま一番欲しい上昇気流への特効薬は勝利。ホーム初白星を挙げ、4月反攻へののろしを上げる。

【道スポ読み放題! お得な年払いプラン】