《甲府戦後》それが根深い問題という言葉を使っている1つ(の理由)です
【最大の恩返しは、意志を継いで次のフェーズに向かうこと《河合CRCの竜の眼》】
■J2第7節 札幌0-1甲府(3月29日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
―試合を振り返って
「ホームは2試合目で2連敗ということで、サポーターの皆さんに本当に申し訳ないと思っています。常々、チームは成長段階であるとお伝えしてますが、きょうのような試合をしていると成長とは言ってられない。特に試合の入りのところで自分達が受けに回ってしまった。それは、きょうだけではない。前半は特に良くない試合をした。失点の仕方も1本目のコーナーキックで、相手が7人入れてきて左利きの小さい選手がいるとうことは、ほぼ99%あのパターンでシュートまで行くことが分かっていた状況でした。(ピッチの)中の意思は分かりませんが、あのような失点をしていては勝てるものも勝てないと感じている。いろいろな面でチームは成長しなければいけない。自分達が弱いんだと、しっかり認識しなければいけない。4連敗した後に2連勝して、またこういう試合をしてしまうとサポーターの皆さんに応援してもらえるチームではなくなってしまう。チームを立て直すために、やっていきたいと思っています」
【白井陽斗が途中出場で存在感「また負けたか…。その雰囲気を壊さないと」】
―ボールを保持しながらも崩しきれない要因は
「日本代表も5ー4-1を相手に点が取れませんでした。世界中でも同じかと思いますが、それが一番大きな要因だと思います。そもそも0-1になっているから、あのような状況になる。日本代表の場合は0-0でしたけど。失点しなければ良いという展開になれば、ああいったブロックを組まれるのは間違いなく世界中で行われる。きょうは試合前に前節の愛媛戦の反省と、相手が5-4-1を組んでくるであろうということに関して大分戦の反省を生かして、何度もチャンスをつくりたいという話をしていた。きょうも同じ課題を解決できずに宿題が残ってしまったと言える。チームの取り組み、プラス選手の個性のところで、こういう相手に難しくなってしまうと感じているし、もともと分かっている。いろいろな角度からクラブとして解決していかなければいけない」
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―秋田戦以外は先制されている
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「秋田戦以外は、ほぼ入りが悪い。良い入りを見たことがない。これはコーチングスタッフとも話しています。入りを大事にしようと選手たちも声を掛け合っている。入りの段階で相手の方がチャレンジする姿勢を見せているのは間違いない。きょうで言えば、どこにボールを送り込むか共有してますが、映像で分析すると単純にクリアをミスしたり、相手に拾われたりしている。そのまま背後に流し込まれてコーナーキック、スローインになることが多い。それに対してクリアの練習もしてますけど、それだけで解決できるほど簡単ではない。個人的には(先制点を失うことが)これだけ続いていると大きな問題と思っている。改善できるところは改善したい。冒頭でも話しましたが、入りが悪いとは言え、失点の仕方が安すぎます。99%相手がやることは分かっている状況。7人入りましたた、荒木が入りました。僕は外からマイナスだよと(声を掛けた)。ショートコーナーをやろうとして、うちのこぼれ球(を担当する)1人を引き付けた段階で、あそこに来るのはほぼ分かる。それを誰も感じてなかったのか…。そこでフリーの選手をつくられて、誰かが責任もって対処したらクリアできた話です。そこは入りのところとは別の側面として、失点の仕方やセットプレーを何度もああやって展開されている。あらゆる局面で集中力が切れてしまう、あるいはアラートさが足りなくなってしまう。それがずっと起きている現象でトレーニングから言い続けている。それが根深い問題という言葉を使っている1つ(の理由)です」
―5枚で引いてくる相手に対して、後半は宮澤を投入したりポジションチェンジをした。崩すためのプラン、狙いは
「プランというか、これはトレーニングで言わないと。皆さんが考えるほど試合中に監督の指示は通りませんから。選手起用によってメッセージを出すしかないです。基本的には外回りでやっていても崩すことができない。中央である程度、ボールを受けて、相手のボランチを引き出したところで、中央からの突破が必要になる。そのために宮澤が入ったり、シャドーにアマ(バカヨコ)を降ろして、見せたつもりだが、決定的なところまで行かなかった。先程、日本代表の話もしましたが、5-4と(守備の)選手がいて、ゴール前はスペースがないですから質が求められる。ゴール前の詰め方も、上田綺世や久保建英がいる、いないで変わるでしょう。その選手の質をいかい利用するかが必要。ゴールまでの絵をうまく見せられなかったと思っています。ルートをつくっても、その先に行くにはもう1つ質が必要。(木戸)柊摩をボランチに入れて逆サイドのアマや(原)康介に届けるシーンはいくつか見られた。狙いの形は出たけど、形が出たといって簡単に点が入るわけではない。宮澤や柊摩は、いくつか効果を出してくれた。中盤のボランチやシャドーの選手、トップの選手を含めて、相手のブロックの中で受けて縦に差し込むボールや受ける選手の形が必要だと思う。それがまだ外回りになりすぎているかなと思います」
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