《岩本勉のガン流F論》野村ジェイよ、内川聖一と城島健司をベストミックスしたような好打者を目指せ
■パ・リーグ3回戦 日本ハム7-5西武(3月30日、ベルーナドーム)
調子を上げられるカードになり得る西武戦
これ以上ない開幕3連戦やで! 1戦目は投げ勝ち。2戦目は競り勝ち。そしてこの日の3戦目は打ち勝ち。チームが持つ投打の力、総合力を見せつけた3試合となった。
シーズン初対戦は大切だ。今後の戦いを左右する。今季、日本ハムにとって西武戦は調子を上げられるカードになり得る。
芳しいトピックスが多かった投手陣
ファンを、チームを、新庄監督を安心させた野村ジェイの大爆発は後にとっておこう。
投手陣に関して、2戦目に先発した加藤貴とこの日のバーヘイゲンにはもう1イニングは長くなげてもらいたかった。それでも一番の収穫はベンチ入りしている全員を開幕カードでマウンドに上げられたことだ。しかも勝ちゲームで。3戦目は山本拓が失点してしまったが、支配下に返り咲いた松岡がスコアボードに「0」を刻むなど、芳しいトピックスが多かった。
月間MVPを争う活躍に期待
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さあ、ジェイ野村。開幕戦はノーヒットだったが、2戦目に二塁打を1本。そして3戦目。先制打に3ラン、2ラン。6打点やで! 新庄監督は15試合を与えると言った。それに対し、3試合で見通しの良さを示した。
ただ、まだ4番を不動のものにしたわけではない。それほど甘い世界ではない。各チームとも傾向を分析し、これから徹底マークしてくるだろう。その上で、月間MVPを争うぐらいの活躍を見せてもらいたい。
思い出した大谷翔平の3本塁打10打点
とはいえ、2本塁打6打点はすごい。私の現役時代を思い返しても、なかなか記憶にない。それでも上には上がいる。海外に目を移せば、スゲーやつがいるやんか! ファイターズからメジャーに渡った大谷翔平。昨年9月のマーリンズ戦で3打席連発を含む6安打10打点をマークした。ジェイよ、まだまだ上を目指してや!
勢いに乗ってエスコンでソフトバンク2連戦
可能性は秘めている。ツーベースが多く、打点も稼げる。思い切りの良いスイングも持ち味。内川聖一と城島健司をベストミックスしたような右の好打者を目指してもらいたい。メジャーでいえば、鈴木誠也のようなスラッガーだろうか。
さあ、次カードは本拠地のエスコンフィールド北海道に場所を移してのソフトバンク2連戦。相手は開幕3連敗を喫した。圧倒的な勢いでぶつかっていってほしい。